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托卵してぇ

短編
あらすじ
 とある夜。男はそっとドアを開け、家の中を進む。彼が目指していたのは、この僅かに聞こえる音のもと。心臓はそれを阻害、張り裂けそうなほど激しく鼓動していたが、気づかれてはならない。不意打ちを狙っている。ある意味ではそうだ。彼は泥棒……違う。それはある意味、相手のほうだ。
 
 ――ガチャ!

「え、あ、あなた、出張じゃ! あ、こ、これは違うの」

「お前ぇ……いや、お前らぁぁぁ……」

 彼が今朝、妻に出張と偽り家を出た理由。前々から浮気を疑い、この夜。その現場を押さえよう考えたのだ。
 その企みは成功といえた。だが、彼は何度も頭の中で(苦痛を伴いつつ)シミュレーションしたにもかかわらず、戸惑いを見せたのはその相手の男というのが

「……よう」

「よう、じゃねえぞぉぉぉ、お、お前、親友だと思ってたのに!」
Nコード
N4685IU
作者名
雉白書屋
キーワード
ショートショート
ジャンル
コメディー〔文芸〕
掲載日
2024年 04月03日 11時10分
感想
1件
レビュー
0件
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134pt
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文字数
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