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線香の匂い

短編
あらすじ
入道雲を追いかけて何処までも走る
川には夏の魚が綺羅綺羅と鱗を翻し、
真夏の道には人の子ひとりおりませぬ。
死に絶えた道に蜃気楼が油を塗る
蝉だけがワンワンと頭の中を痛めつけて
神社の奥にはなにかの神様や亡者がいて、
悪い遊びでまぐわっている、妄想。
永遠に終わらない、失われた夏休み。
Nコード
N4430HF
作者名
なと
キーワード
伝奇 ミステリー 怪談 童話 夏 懐古 昭和
ジャンル
詩〔その他〕
掲載日
2021年 09月20日 20時11分
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文字数
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