短編
- あらすじ
- 私は3月中旬のある日の夜、電車を下りて自宅へと向かっていた。とても寒い夜であった。途中に出会った犬から、ただならぬ気配を感じる。自宅マンションの共用通路からも犬の姿を見る。一匹の大型犬が、相当数の犬を引き連れて走る姿である。「野犬なのか?」と思ったところから、昔見た「犬捕り」のことが思い出される。犬捕りに捕獲される犬の姿も思い出される。そして自宅に着いてすぐに地震の大きな揺れに襲われる。その揺れのあまりの激しさに、「被害もでているにちがいない」と思い、ベランダから西の丘を見ると、その稜線の向こうに火の手が上がっていた。そして、その火を背にして鳥が群れをなして飛ぶ姿が目に入った。その中の一塊は空を飛ぶはずのない鶏であった。目を疑い、耳を疑うが、他の鳥の群れとは高低の距離を保ってやや低い上空を飛び去る、そのずんぐりむっくり姿は、まぎれもなく鶏であった。そこから、私が子供のころに家庭で普通に飼われていた鶏のことが思い出される。夜が明けて西の丘を見ると、その中腹に建っていた真宗寺院がない。
生老病死・栄者必滅を思う。 - Nコード
- N4399DC
- 作者名
- あまの まさる
- キーワード
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- ジャンル
- ノンジャンル〔ノンジャンル〕
- 掲載日
- 2016年 01月30日 13時08分
- 最終更新日
- 2016年 03月24日 10時43分
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- 文字数
- 293文字