- あらすじ
- 『衣通姫伝説シリーズ』の第一作です。出題編となっており、おすすめの読書順は、本作→『花守』→『挿頭の花』です。
山城の地に都があった、とある帝の御代。
皇太子の風花(ふうか)親王は、花宴で見初めた美しい女と契りを結ぶ。名を明かさずに立ち去った彼女は、十数年間存在を隠されていた実の妹、桜(さくら)内親王として再び風花の前に現れた。
実の兄妹の恋愛は悪事なのか。苦悩しつつも桜に溺れていく風花は、彼女のなかに、会うこともできない母の面影を見出す。桜もまた、父への思慕を兄に重ねていく自身に、戸惑うのだった。
やがてその恋愛は、周囲の思惑や陰謀を取り込み、国家を二分する動乱に発展していく。
それは、逃れられぬ運命だったのか、それとも仕組まれた悲劇だったのか。
日本古代史を彩る悲恋物語、衣通姫伝説。絶世の美女とされる彼女は、古事記では皇太子と愛し合う実妹、日本書記では帝の寵姫という、二人の女性として描かれている。姪と叔母の関係にある二人が、なぜ同じ敬称で呼ばれるのか。その謎の推理から、衣通姫とはどういう存在であったのかに迫る小説です。
※この作品は、近親相姦をテーマとして取り扱っています。閲覧にはご注意ください。
※この作品は、古事記と日本書紀の記述をベースとした、源氏物語と伊勢物語へのオマージュ作品です。前記の作品群の一部を、意図的に模倣あるいは流用している部分があります。
※読者の皆さまからのご意見をもとに、登場人物たちの呼称を変更しました。また、若干の加筆修正を行いました(2022.06.29) - Nコード
- N4345BA
- シリーズ
- 衣通姫伝説シリーズ
- 作者名
- TOM-F
- キーワード
- R15 残酷な描写あり 悲恋 衣通姫 近親恋愛 古事記 日本書記 源氏物語 伊勢物語 平安時代 歴史ミステリー
- ジャンル
- 歴史〔文芸〕
- 掲載日
- 2012年 01月11日 18時43分
- 最終掲載日
- 2022年 06月29日 17時52分
- 感想
- 10件
- レビュー
- 1件
- ブックマーク登録
- 75件
- 総合評価
- 233pt
- 評価ポイント
- 83pt
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- 72,012文字
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妹背の桜 -衣通姫伝説異聞-
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