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対人恐怖症ネズミ

短編
あらすじ
「君は相変わらずだな」

 夜更け。郊外にひっそりと建つ古びた研究所に足を踏み入れた男は、室内をじろりと眺め、そう言った。ただ、その声音には呆れや皮肉めいた響きはなく、むしろ懐かしさと親しみが滲んでいた。
 壁際には未整理の段ボールが塔のように積まれ、古い機材がひっそりと眠っている。机の上には資料や論文のコピー、走り書きのメモや未開封の郵便物が混ざり合い、床にまで散乱している。足元には薄汚れたガラス器具や使い古された計測器が無造作に転がっていた。揮発した薬品の匂いと古い書庫のような匂いが混ざり合い、独特の空気に満ちている。
 確かに雑然としているが、不思議と落ち着く空間だった。
Nコード
N4305LM
作者名
雉白書屋
キーワード
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ジャンル
空想科学〔SF〕
掲載日
2025年 12月21日 11時00分
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