ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

【秋の文芸展2025】嘘を分け合った夏

完結済 全1エピソード 1エピソード目を読む
あらすじ
 夏の体育館は、暗くしても熱が消えない。
 演劇部・夏公演『八月の残響』。男子ふたりが恋人役を演じる。台詞にある「好き」は、稽古のための“合図”で、嘘で、練習用の鍵。
 成瀬は笑って言う。「嘘くらい上手にやるよ」。相模は眉を上げるだけで、「嘘は稽古の燃料だよ」と返した。
 舞台袖の匂い、照明の埃、板の軋み。何度も言い合う「好き」は、やがて重さを変え、気づけば喉に引っかかる。稽古だから触れる、稽古だから見つめる、稽古だから心拍を揃える――そう言い聞かせれば言い聞かせるほど、成瀬は台詞の軽さを失っていく。
 相模は気づいているのかいないのか。合図の握手は毎回同じ強さなのに、終わったあとだけ指先が遅れて離れる。
 本番前日、ふたりは台本の一行「好きだ」をめぐって衝突する。成瀬は“ほんとう”に寄りそうとし、相模は“役”に後退する。
 迎えた本番。―。

成瀬 湊(なるせ・みなと):2年。軽口で場を回す主演タイプ。嘘は得意だと思っていた。

相模 陽(さがみ・はる):2年。台詞を丁寧に積む実直派。嘘を嫌わないが、嘘の熱を怖れている。

顧問・橘:現実的な采配。舞台は“約束の場所”だと教える。

一年・桐野:小道具。二人を観察している目。
Nコード
N4176LE
作者名
妙原奇天
キーワード
ボーイズラブ ESN大賞9 秋の文芸展2025 青春 友情 演劇部 男子高校生 成長 恋と友情のあいだ 文化祭 夏 本番と稽古 嘘
ジャンル
純文学〔文芸〕
掲載日
2025年 10月07日 16時18分
最終掲載日
2025年 10月07日 16時18分
感想
0件
レビュー
0件
ブックマーク登録
0件
総合評価
6pt
評価ポイント
6pt
感想受付
受け付ける
※ログイン必須
レビュー受付
受け付ける
※ログイン必須
誤字報告受付
受け付ける
※ログイン必須
開示設定
開示中
文字数
4,510文字
作品を読む
スマートフォンで読みたい方はQRコードから

同一作者の作品

N8565LL| 作品情報| 連載(全32エピソード) | ハイファンタジー〔ファンタジー〕
名を持たぬ少年が、名を奪われた世界で剣を振るう。 ――これは“誰のものでもない魂”の物語。 ❄❄❄❄❄❄❄❄❄❄❄❄ 雪の降る朝、名もなき少年は“剣”だけを抱いて門の前に立っていた。 過去はない。名もない。感情すら、//
N5299LO| 作品情報| 短編| 空想科学〔SF〕
人の人生の「最後の一文」を自動で生成する装置が開発された。 それは死亡時刻でも、死因でもない。 その人の人生を締めくくる、たった一文だけを書き出す機械だった。 事故か、老衰か、事件か。 何が起きるかは分からない。 ただ//
N9803LN| 作品情報| 完結済(全18エピソード) | ローファンタジー〔ファンタジー〕
世界は、すでに三度滅んでいる。 ――それを覚えているのは、俺だけだ。 学園が消え、都市が焼け、最後に残るのは――彼女の笑顔。 どの終わり方でも、俺は生き残り、同じ朝に戻される。 焼けた匂い、遅れる音、ノイズ混じりの校内//
N1799LO| 作品情報| 短編| ホラー〔文芸〕
 深夜、スマホに届いた奇妙な広告。「ギフト:明日のあなたを一時間だけ先に受け取れます」。冗談だと思って注文すると、玄関に“冷たい箱”が届く。伝票には、宛名も差出人もない。あるのは一行だけ――「返品不可、ただし命は例外」。//
N1798LO| 作品情報| 短編| 純文学〔文芸〕
 毎年、同じ日にだけ開く小さな公園のベンチ。そこに座る二人には、たった一つの約束がある――「合い言葉を言えた方だけが、来年もここへ来られる」。  理由はわからない。誰が決めたのかも、いつから続いているのかも。ただ、木枯ら//
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ