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睨まれた光

短編
あらすじ
その光は、祝福ではなく呪いだった。

修道士ギヨームは、聖なる書の写本を任される傍ら、夜ごと祈りの声に耳を塞いでいた。彼は幼き日、教会の祭壇の奥で「光」を見たという。それは神の輝きとは異なる、あまりに鋭く、あまりに人間的な目をしていた。

時は十三世紀。教会と王権が拮抗し、神の名のもとに人が火刑に処される時代。
ある日、辺境より一人の少女が連れてこられる。彼女は何も語らず、ただ“見る”ことで人々を震え上がらせた。目を合わせた者は、次々と口を閉ざし、懺悔をはじめ、ある者は命を絶った。

ギヨームは次第に、少女の視線の奥に、かつて自身が睨まれたあの光を見出す。
それは神の裁きか、人の罪か。あるいは、真実という名の、誰にも語られてはならぬ焔だったのか。
彼は禁忌を破り、彼女の素性を探るうち、自らの信仰の根を掘り崩すこととなる。
Nコード
N4172KI
作者名
河東右京
キーワード
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ジャンル
その他〔その他〕
掲載日
2025年 04月11日 16時50分
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文字数
270文字
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