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13という彼女

短編
あらすじ
「私ね、素数が好きなんだ」
 
 僕に向かって唐突にそう切り出した彼女を、きっと僕は一生忘れることはない。当時の僕は素数なんて言葉も知らなかったし、当然その意味も知らなかった。

 素数。1とその数自身でしか割れない数。
 2、3、5、7、9、13、……。挙げ出せばキリがない。

「もし私が13なら――」

 彼女が呟く。幼い瞳に、確かな思いを宿しながら。
 
 そうだな。もし君が13なら、きっと僕は1だ。君の言う通り、僕はただの平凡な1なのだろう。



 ――けどそれは、君から見た僕の姿なだけなんだよ。
Nコード
N4172EI
作者名
藤宮こん
キーワード
日常 男主人公 和風 現代
ジャンル
現実世界〔恋愛〕
掲載日
2017年 10月22日 13時54分
感想
2件
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0件
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14pt
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文字数
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