ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

言ってくれれば手伝ったのに、と夫は笑った。八年間、言い続けていたのに

あらすじ
八年間、夫の領地を法務で支え続けた侯爵夫人クラーラ。
契約書を作り、商人と交渉し、訴訟を処理し、領民の陳情に答えた。
そのすべてが、夫の名前で王都に届いていた。

過労で倒れた日、夫は微笑んでこう言った。
「言ってくれれば手伝ったのに」
言った。八年間、何度も。

帳簿の確認を頼んだ。書記官の増員を申請した。交渉への同席を願い出た。
返事はいつも同じだった。
「君は好きでやっているんだろう」
引き継ぎ資料は十四冊。一字の曖昧さも残さず仕上げた。

夫はそれを「そんなもの」と呼び、目も通さなかった。
門を出たクラーラが持ち出したのは、革の鞄ひとつと業務日誌一冊。
置いてきたのは、趣味で回っていた領地のすべて。

商人が押し寄せる。帳簿が合わない。訴訟が動き出す。
崩れ始めた領地を横目に、クラーラは自分の名前で新しい一歩を踏み出す。

その隣に立つ青年法律家は、書面越しに八年間、彼女の仕事を見てきた。
ただ一人、あの書類を「趣味」とは呼ばなかった人。
Nコード
N4153LZ
作者名
九葉(くずは)
キーワード
ハッピーエンド ざまぁ 女主人公 婚約破棄 西洋 離縁 過労 法務 自立
ジャンル
異世界〔恋愛〕
掲載日
2026年 03月31日 13時44分
最終掲載日
2026年 03月31日 13時44分
感想
0件
レビュー
0件
ブックマーク登録
87件
総合評価
1,444pt
評価ポイント
1,270pt
感想受付
受け付ける
※ログイン必須
レビュー受付
受け付ける
※ログイン必須
誤字報告受付
受け付ける
※ログイン必須
開示設定
開示中
文字数
25,958文字
作品を読む
スマートフォンで読みたい方はQRコードから

同一作者の作品

N2853MA| 作品情報| 完結済(全10エピソード) | 異世界〔恋愛〕
体が弱いことを、ずっと自分のせいだと思っていた。 男爵家の薬草令嬢コレットは、公爵家の許嫁に婚約破棄を告げられた日、泣くでも怒るでもなく「薬草園の管理はどなたが」と訊いた。予防薬の在庫を引き継ぎ、父の薬草図鑑を抱えて旅に//
N2264MA| 作品情報| 完結済(全13エピソード) | 異世界〔恋愛〕
五年間、この日を待っていた。 コルヴェン侯爵家の長女マレーネは、王太子に婚約破棄を告げられた瞬間、微笑んでこう言った。 「承知しました。では予定通りに」 前世の記憶を持つマレーネには、婚約破棄の日が来ることがわかってい//
N1304MA| 作品情報| 完結済(全12エピソード) | 異世界〔恋愛〕
社交界で最も仲の悪い二人が、夜だけ共犯者になる。 没落子爵令嬢テレーゼは、父の遺した暗号日誌を手に、たった一人で宮廷の闇に挑もうとしていた。父に着せられた横領の冤罪。奪われた爵位と名誉。真犯人は宮廷財務卿ギュンター。だ//
N9530LZ| 作品情報| 完結済(全10エピソード) | 異世界〔恋愛〕
八年越しの離縁届に、夫は何の感慨もなく署名した。 ワインの栓を抜く音だけが書斎に響いた。 薬師の名門に生まれたヴァレリアは、嫁ぎ先の侯爵家で八年間、薬草園を守り続けた。調合した薬は夫の名で売られ、功績はすべて侯爵家のも//
N8842LZ| 作品情報| 完結済(全13エピソード) | 異世界〔恋愛〕
目が覚めると、知らない男の腕の中にいた。 薬指には揃いの指輪。ここは自分の寝室で、この人は自分の「夫」らしい。 精霊契約師フィオナには、三年分の記憶がない。 三年間、深い眠りについていた。政略婚の飾り妻だったと聞かされた//
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ