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あらすじをガチで書いてみた!

短編
あらすじ
 
 なろう作家「サン・マルコス・デ・アリカ」
 彼は1つの悩みを抱えていた。
 執筆者にとっての天敵——あらすじである。
 読者を呼び込む重要なファクターであり、その作品の運命を司っていると言っても過言ではない。
 あらすじと一言にいっても結末を語るもの、冒頭のみを切り取ったものと多岐にわたる。
 ついにあらすじが書けなくなったマルコスは、まだ見ぬ『始まりの財宝』(あらすじ)を求めて旅に出るのであった。
 山奥にひっそりとたたずむ寺で出会った謎の修行僧・宇宋(うそう)。
 危機を知らせに来たジャーナリスト・胡蝶(こちょう)。
 そして超能力者・間明和氏(まぎらわ氏)。
 3人との邂逅はマルコスに新たな力をもたらす。
 しかしそれは厨二と呼ばれる人の道を外れたもの。
 禁じられた力を使うマルコスは、公安(公共安全衛生委員会)の秘密組織・JOROに狙われてしまう。
 マルコスの師、日音は何度も彼を戒めた。
 だが力に驕れたマルコスは『始まりの財宝』を手に入れるべく、その手を振り切った。
 執拗なJOROからの刺客。
 傷つき、自身の目的すら見失ったマルコスは、身を隠していた集落で1人の少女と出会う。
 最初は邪険にしていたマルコスだったが、傷の手当をする少女の行為にすこしづつ心を開いていく。
 世界を知らぬ少女が話をせがむと、マルコスは自分で創った物語を話し始める。
 たわいもない話に一喜一憂する少女を見て、探し求めていたものを思い出していくマルコスは『始まりの財宝』が己の心の中にあるのだと気づき始めていた。
 自分を取り戻したマルコスだったが、その時集落はJOROの一団に取り囲まれていた。
「早く逃げて」と身を盾にする少女。
 だが、なだれ込む刺客に押しつぶされる少女を見たマルコスは、両手を上げて投降するのであった。
 傷つき、泣き叫ぶ少女に「すまなかった、ありがとう」と優しく呟いた。
 マルコスは独房に入れられることになる。
 師の教えに背かなかったら……。少女と出逢ってなかったら……。マルコスは師と少女に想いを馳せて涙を流す。
 独房内での執筆を許されたマルコスは、少女を思いながらゆっくりとペンを走らせるのだった。
Nコード
N4144GL
作者名
サン・マルコス・デ・アリカ
キーワード
R15 あらすじ 本文 後書き
ジャンル
その他〔その他〕
掲載日
2020年 08月21日 20時20分
最終更新日
2020年 08月21日 20時45分
感想
9件
感想受付停止中
レビュー
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レビュー受付停止中
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3件
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開示中
文字数
386文字
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