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ある乗客

短編
あらすじ
 とある夜、一台のタクシーが静かに停車した。
 ドアが開くと、一人の男が影のように後部座席へ身を滑り込ませた。

「お客様、どちらまで向かいますか?」

「……とりあえず、大通りに出てくれ」

「かしこまりました」

 運転席から声が返ると同時に、タクシーはなめらかに動き出した。
 やがて大通りに出た。車窓の外では、夜の街が息づいていた。看板が色とりどりの光を放ち、酔客たちが肩を揺らしながら歩道を漂う。
 男は目を細め、その眩い光景を眺めた。タクシーはほんの少しだけ速度を落とした。男の心を読み取ったかのように。
Nコード
N4138LL
作者名
雉白書屋
キーワード
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ジャンル
ヒューマンドラマ〔文芸〕
掲載日
2025年 12月06日 11時00分
最終更新日
2025年 12月06日 13時39分
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文字数
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