- あらすじ
- 舞台は古都の花街、知る人ぞ知る古き良き茶屋「やなぎ荘」。重ねた歳の分だけ貫禄を纏いつつある男、「東山純一」は、ここでひとりの舞妓、「四つ葉」と出会う。大阪の現代的な街並みに生きてきた彼だったが、この瞬間、彼女の雅さ、淑やかさに魅了され、とうとう花街の世界にはまり込んでしまう。様々な舞妓や芸妓と語らう中で、四つ葉が他にない魅力を秘めていることに気づくと、いつしか彼女との対話を夜毎に愉しむようになった。しかし、四つ葉には誰にも言えぬ「暗い秘密」があった――
時を同じくして。喫茶店やおしゃれなものが大好きな女子大学生、「深草杏」は、ある日、祇園のスタジオで舞妓体験をし、舞妓というものにすっかりときめいてしまった。浮かれながらの帰り道、ひょんなことで、ホンモノの舞妓――四つ葉と出会う。いくらか喋った後、何やら手書きの本を手渡された。それは、舞妓の芸を細かくまとめた手帖であった。それ以来、杏は自室でその技術を独学する。杏と四つ葉もまた、静かに繋がっていたのである。
純一と杏、そして四つ葉の物語が、花街の茶屋で交差する。彼らの抱える過去、秘密、そして運命の行方やいかに。
【第4・5回 京都文学賞に応募していた作品です。一話1500〜3500字程度】 - Nコード
- N4032IK
- 作者名
- 坂下茉莉
- キーワード
- R15 残酷な描写あり ハードボイルド ホームドラマ サスペンス 京都文学賞 舞妓問題 家族の出会い 女子大学生 悪役 シリアス ほのぼの 女主人公 和風 現代
- ジャンル
- 純文学〔文芸〕
- 掲載日
- 2023年 09月13日 13時39分
- 最終掲載日
- 2023年 10月08日 14時00分
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