- あらすじ
- 泥と鋼鉄の悪夢、あるいは防衛戦
無実の罪で処刑されたはずの誇り高き公爵令嬢、イザベラ・フォン・ローゼンバーグ。彼女が目を覚ましたのは、天国でも地獄でもなく、巨大な格納庫の中だった。しかも人間の姿ではなく、地球防衛軍の巨大合体ロボット『グラン・カイザー』を支える左足の靴部分――重装甲ブーツ『カイザー・ソール(左)』のメインAIとして!
何千トンもの巨体を支え、熱血パイロットには土足で踏み込まれ、アスファルトの熱と泥にまみれる屈辱の戦い。イザベラは令嬢としてのプライドから全力で抗議するが、彼女の悲鳴はシステム上の「推力アップ」や「必殺技の挙動」として処理され、図らずも宇宙怪獣を華麗に(かつ物理的に)粉砕してしまう。
孤独なパーツたち
戦いの中で、イザベラは一つの不満を抱えていた。それは、上に乗っかる『脚部』や隣の『右靴』、そして『腕』といった他のパーツたちが、自分の声(文句)を一切無視すること。通信はシステム的なステータス報告のみで、完全に疎通が取れないのだ。「誰もわたくしの美しさと苦労を理解しない、無能な鉄くずどもですわ!」と、彼女は孤独な奮闘を強いられていた。
夢からの覚醒、そしてお茶会での戦慄
「……ッ、んぎゃああっ!?」
怪獣を倒した衝撃と共に、イザベラはベッドの上で跳ね起きる。そこは泥臭い格納庫ではなく、豪華絢爛な自室。透き通るような自分の手を見て、彼女はそれが「リアルすぎる悪夢」だったのだと安堵する。
しかし、その日参加した王宮の優雅なお茶会で、事態は急変する。
ライバルである侯爵令嬢カトリーヌが、「最近、暗くて汚い場所で重いものを支え続ける悪夢を見る」とぼやきながら、無意識に『左手首』を庇っていたのだ。
繋がる点と点
カトリーヌの不調。そして、夢の中でイザベラが感じていた「意志を持っていそうな、でも会話が通じない他のパーツたち」の存在。
点と点が繋がった瞬間、イザベラは戦慄する。あの合体ロボットを構成しているのは、もしかして全員、自分と同じように毎夜悪夢を見ている高慢な令嬢たちなのではないか……?
昼は華やかな社交界でマウントを取り合い、夜は会話不能な巨大ロボットのパーツとして、互いに心の中で罵倒し合いながら地球の平和を守る。
誇り高き悪役令嬢たちの、前代未聞の「無自覚・非同期型」共闘SFコメディが幕を開ける! - Nコード
- N3908LX
- シリーズ
- スーパナイトシオン先生のギャグ系小説
- 作者名
- スーパーナイトシオン先生
- キーワード
- 異世界転移 ギャグ 女主人公 ロボット 悪役令嬢 SF 巨大ロボット 夢の世界 すれ違い お茶会 左足(靴)担当 物理的マウント 意思疎通不可
- ジャンル
- ローファンタジー〔ファンタジー〕
- 掲載日
- 2026年 03月13日 18時26分
- 最新掲載日
- 2026年 03月13日 20時48分
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悪役令嬢が転生したら合体ロボットだった件
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