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一炊の夢          ――隠れ里伝説の謎――

短編
あらすじ
 関根洋二67歳は隠里伝説に興味を持つ。
中央自動車道恵那インターから北に10キロ行ったところにあるローソク温泉に泊まる。そこからさらに5キロ行った所の岩寿温泉に隠里伝説があるのを知る。その奥の岩山に隠里伝説が残されている。
 関根は車を岩寿温泉に止めて岩山に入る。岩山の麓に1坪ほどの祠があり、子供がいて、関根に木の椀を差し出して、川へ行って水を汲んで来いという。  
 関根は言われたまま水を汲んでくると、祠の前に石を積み上げただけの炉があり、その上に土鍋が載っている。鍋の中に豆が入っている。子供が水を入れろという。いわれた通り水を入れると炉に火が付く。
 子供は水を飲んで祠の中で休めという。関根は言われた通りに祠の中で休む。そして長い夢を見る。彼は知多半島の半田で生まれて67年の月日を送っていた。
 夢から覚めると、同じ関根洋二になっている。こちらの関根は35歳、妻の花江30歳がいる。彼の住まいは恵那市。彼は妻と連れ立って、妻の実家の長野県岡谷市の造り酒屋まで行く途中であた。彼はここで夢から覚めている。そして妻の実家の跡取りとなり数年後に亡くなる。
 若い関根が死んだときに67歳の関根は祠の中で目が覚める。土鍋エの中の豆が煮えている最中だった。
「豆を食え」子供の声がする。いわれた通りに豆を食う。そして67歳の関根は、自分の心の中にもう1人の若くして死んだ関根がいるのを知る。
 祠を去る時「夢の中の事、他言無用」子供の声がする。
そして関根は木の椀を失敬する。
 心の中のもう1人の関根は妻に会いたいという。関根は岡谷市の妻の実家の造り酒屋へ直行すう。
心の中のもう1人の関根の葬式の最中であった。
 妻の花江に心の中の関根は自分はここに居ると声を上げる。
 その途端、関根の体は古代日本の縄文期に飛ばされる。そこで黒曜石で木の椀造りをさせられる。
 そして元の世界に送り返されるが、体は16~7の少年になっていた。
Nコード
N3714II
作者名
堀本 廣
キーワード
ミステリー 半田氏烏根町 ラジュウム温泉 ローソク温泉 岩寿温泉 恵那峡渓谷 隠里伝説 博石館 蛭川村 長野県岡谷市 山梨県中津川 黒曜石
ジャンル
その他〔その他〕
掲載日
2023年 07月24日 10時02分
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文字数
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