ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

四都物語異聞:白狐の影

短編
あらすじ
帝都・青龍京の寂れた路地裏に、心に深い傷を抱え、ひっそりと暮らす老女、お里がいた。五年前に唯一の息子を亡くして以来、彼女の心は光を失い、ただ悲しみに囚われた日々を送っていた。

そんなある夜、お里の前に、一匹の真白い狐が音もなく現れる。言葉を交わすことはないが、静かに寄り添い、温かい眼差しを向けるその存在に、お里の凍てついた心は微かな潤いを取り戻していく。白い狐は、お里の心の奥底に眠る、純粋な「祈り」の力に気づいているかのように、そっと彼女を導き始める。

なぜ、この白い狐はお里の元に現れたのか? そして、彼女の祈りは、路地の奥にひっそりと佇む朽ちた祠に隠された、人知れぬ「何か」に光をもたらすことができるのか――。

これは、深い悲しみの中にあった老女と、言葉なき白い狐が紡ぐ、心の再生と、儚くも温かい絆の物語。闇の中にこそ見出す、静かな光の気配を、どうぞお楽しみください。
Nコード
N3705KP
作者名
いわたとおる
キーワード
シリアス 和風 中世
ジャンル
ハイファンタジー〔ファンタジー〕
掲載日
2025年 06月13日 20時10分
感想
2件
レビュー
3件
ブックマーク登録
3件
総合評価
30pt
評価ポイント
24pt
感想受付
受け付ける
※ログイン必須
レビュー受付
受け付ける
※ログイン必須
誤字報告受付
受け付ける
※ログイン必須
開示設定
開示中
文字数
4,646文字
作品を読む
スマートフォンで読みたい方はQRコードから

同一作者の作品

N9969KS| 作品情報| 短編| ハイファンタジー〔ファンタジー〕
 深い森に囲まれた早良村では、人間と、古くから谷に住む土蜘蛛族が隣り合って暮らしていた。しかし、その関係は常に根深い偏見と差別に覆われている。  人間族の少女・結衣は、村の子どもたちにいじめられる土蜘蛛族の少女・燈を見て//
N4734KP| 作品情報| 短編| ハイファンタジー〔ファンタジー〕
都の喧騒に疲れ、心をすり減らした凜湖は、故郷である玄武京の甕の里へ戻ってきた。里には、人々の記憶を洗い流し、安らぎをもたらすと信じられる神秘の水「忘れ水」が流れている。その清らかな流れの中に、凜湖は心の静けさを見出してい//
N4690KP| 作品情報| 短編| ハイファンタジー〔ファンタジー〕
帝都・青龍京の右京。日中の喧騒から隔絶された路地裏に、夜だけ開く不思議な甘味処がひっそりと佇む。屋号もなく、ただ奥から微かな灯りが漏れるその店に、心に深い影を抱えた人々が吸い寄せられるように訪れる。 声なき貴族、誤解に//
N3705KP| 作品情報| 短編| ハイファンタジー〔ファンタジー〕
帝都・青龍京の寂れた路地裏に、心に深い傷を抱え、ひっそりと暮らす老女、お里がいた。五年前に唯一の息子を亡くして以来、彼女の心は光を失い、ただ悲しみに囚われた日々を送っていた。 そんなある夜、お里の前に、一匹の真白い狐が//
N0888KP| 作品情報| 短編| ハイファンタジー〔ファンタジー〕
帝都・青龍京。その右京の路地裏に佇む香司の店『白蓮』の店主・月夜野 馨は、夢に現れる「究極の香」を追い求め、日々、香料と向き合っていた。しかし、長年の探求は、彼を深い疲労と絶望へと誘うばかりだった。 ある春の夜、馨は店の//
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ