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- あらすじ
- 「彼女と……ずっと、ずっと一緒にいさせてください……」
人間であれば【彼はそう涙ながらに訴えた】というところだが、彼はアンドロイド。見た目や中身がいかに人間に似せて作られていても、彼はロボットの一種だ。涙を流す機能も、その感情もない。
現代社会では同性婚が法的に認められているが、アンドロイドと人間の結婚はまだ認められていない。
「事故で……このままだと……命も……」
代わりに涙を流したのはその番組を観た人々だった。
弁護士かテレビマンか、はたまた人権屋か誰の入れ知恵なのかは分からないが、彼は世間を味方につけようとドラマ仕立てのドキュメンタリーを作り、流したのだ。
彼の恋人である女は今、意識不明の状態で、現代医学でも回復の見込みはなく、死を待つばかりだ。ならば、せめて結婚を。アンドロイドである自分と愛する彼女が永遠に結ばれることを認めて欲しい、と彼は訴えた。
- Nコード
- N3539JH
- 作者名
- 雉白書屋
- キーワード
-
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- ジャンル
- 空想科学〔SF〕
- 掲載日
- 2024年 07月25日 11時00分
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- 文字数
- 2,553文字
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