- あらすじ
- 獣使いの仕事に、陽の目が当たることはほとんどない。挙げた手柄は、騎馬に乗った武者の、猟犬を連れた狩人のものとなる。どんなに丹精込めて獣を育てあげても、飼い主に文句を言われることこそあれ、褒められることはほとんどない。獣使いの里の若者サルトは、そんな仲間たちの扱いに、鬱屈した感情を抱いていた。そこでサルトは、幼いころから共に育った弟分の猿、モンジとともに、モモタロウ率いる鬼ヶ島討伐隊への参加を志願する。人里を脅かすオニたちを退治する危険な仕事だが、獣使いの生業を人々に認めさせたい一心だった。
モモタロウ一行のなかで、前線に立つことのないサルトを侮る者も多かったが、裏方として多数の猟犬たちの調練に励む。来るべき鬼ヶ島の決戦に向けて、イヌたちに戦術や連携を叩き込んでいく。厳しさと優しさを併せ持ったサルトの指導に、猟犬たちも信頼で応え、調練は短期間で完了。あとは実戦を待つばかりとなった旨を、サルトは意気揚々とモモタロウに報告する。
そんなサルトにモモタロウが返した仕打ちは、オニとの内通の濡れ衣と、それを理由とした鬼ヶ島討伐隊からの追放宣告だった。 - Nコード
- N3537HS
- 作者名
- ゴディバ
- キーワード
- 残酷な描写あり 異類婚姻譚 冒険 追放 ざまぁ 桃太郎 人狼 獣使い 鬼娘 和風 昔話
- ジャンル
- ハイファンタジー〔ファンタジー〕
- 掲載日
- 2022年 07月03日 18時08分
- 最終掲載日
- 2022年 07月03日 23時00分
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桃太郎は言いました。「おまえをパーティから追放する!」
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