- あらすじ
- 排他的な再開発都市の片隅で、
少年と少女は番号で呼ばれながら働いている。
危険な現場、削られる賃金、
いなくなってもすぐ埋まる空白。
それでも二人は、小さな約束を持っていた。
いつか郊外に部屋を借り、
白いカーテンのある窓辺で名前を呼び合うこと。
少女は解体現場で拾った硝子片を宝物にする。
花弁の形をした透明な破片。
光にかざすと、かすかに赤く滲む。
それは、割れる前から傷を抱えた硝子。
ある日、工程の圧縮により二人は高所作業へ回される。
風の強い足場の上、揺れる資材。
ほんの小さな軋みが、すべてを崩す。
事故は一瞬で終わる。
ニュースにもならない。
名簿の数字が二つ入れ替わるだけ。
遠くの高層ビルは完成し、
白いカーテンが整然と並ぶ。
硝子は今日も光っている。
二人の夢も、体温も、
都市のどこにも残らない。
ただ、あの硝子片だけが、
乾いた赤を縁に残したまま、
誰にも拾われずに落ちている。
- Nコード
- N3355LV
- 作者名
- 砂肝
- キーワード
- 残酷な描写あり
- ジャンル
- その他〔その他〕
- 掲載日
- 2026年 02月24日 01時58分
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血い硝子
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短編|
その他〔その他〕
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少年と少女は番号で呼ばれながら働いている。
危険な現場、削られる賃金、
いなくなってもすぐ埋まる空白。
それでも二人は、小さな約束を持っていた。
いつか郊外に部屋を借り、
白いカーテンの//
N0074LT|
作品情報|
完結済(全8エピソード)
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その他〔その他〕
『勝たせる才能は、評価されない』
結果を出せないという理由で、陸上部から外された高校生・桐生恒一。
走る才能も、目立つ記録も持たない彼の武器は、選手の癖や疲労、心理を読み取り、
「勝率」を正確に見抜く観察力だった。
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