- あらすじ
- 「はいはい……えっ、どなたですか」
やたらエアコンの効きの悪い中、部屋でぼんやりテレビを眺めて過ごしていたところに、突然インターホンが鳴り響いた。おれは団扇をあおぎながら、のそのそと立ち上がり、だるい足取りで玄関へ向かった。
ドアを開けた瞬間、むわっとした熱気が一気に押し寄せた。その向こうには、黒いスーツ姿の男たちが三人、無表情で立っていた。
この灼熱の中、よくもまあジャケットまできっちり着ていられるものだと感心する一方で、胸の奥に言いようのない不安が滲んだ。
男たちはどうやら政府関係者らしい。舌を噛みそうなほど長ったらしい所属名を淀みなく言ってのけた。どうりでお堅い感じがするわけだ。「上がってもよろしいですか?」と、ずいと距離を詰められ、断る理由も思い浮かばず、おれは曖昧に頷いて連中を部屋に通した。
「えっと……『世界緑化プロジェクト――日本から、世界へ』……なんです? これ」
- Nコード
- N3248LW
- 作者名
- 雉白書屋
- キーワード
- キーワードが設定されていません
- ジャンル
- ヒューマンドラマ〔文芸〕
- 掲載日
- 2026年 03月09日 11時00分
- 感想
- 0件
- レビュー
- 0件
- ブックマーク登録
- 0件
- 総合評価
- 0pt
- 評価ポイント
- 0pt
- 感想受付
- 受け付ける
- レビュー受付
- 受け付ける
※ログイン必須 - 誤字報告受付
- 受け付ける
※ログイン必須 - 開示設定
- 開示中
- 文字数
- 4,168文字
設定
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
日本人よ、おれよ、世界の真ん中で咲き誇れ :約4000文字
作品を読む
スマートフォンで読みたい方はQRコードから
同一作者の作品
N7957LX|
作品情報|
短編|
ヒューマンドラマ〔文芸〕
「君……とんでもないことをしてくれたね……」
「ほ、本当に、大変申し訳ございませんでした!」
「もういいから。何度謝られてもね……」
「すみません……」
おれは深く頭を下げたまま、喉の奥からかすれた声をなんとか//
N7954LX|
作品情報|
短編|
コメディー〔文芸〕
とある火葬場。煙突から、白い煙が細く空へと昇っていく。焼却炉の余熱がまだ残っており、建物の中にはじんわりとした熱気と、かすかな湿気がこもっていた。
金属の台の上には灰にまみれた白い骨片が置かれている。
箸を手にした//
N6123LX|
作品情報|
短編|
宇宙〔SF〕
「ヌプアモモア! プアピピバア!」(えらいこっちゃ! やってもうたでえ!)
夜。外灯もまばらな山道を、腹ごなしがてら散歩していたときだった。ふと何気なく見上げた空に、ぽつんと浮かぶ黒い点が目に入った。
鳥か? それ//
N6119LX|
作品情報|
短編|
ヒューマンドラマ〔文芸〕
「……ちっ、またや」
「ん? なんや、どしたん」
「また“検索汚染”や」
「検索汚染? なんそれ?」
「なんや、知らんのか。芸人がな、わざと既存の単語をコンビ名に使うて、検索結果に割り込んでくるやつや」
「あー。それ//
N6115LX|
作品情報|
短編|
ヒューマンドラマ〔文芸〕
スーパーで買い物中の、とある男。ふいにびくっと肩を跳ね上げ、足を止めた。彼は上半身だけをゆっくりと動かし、周囲を見回した。通路の奥、棚の陰へと落ち着きなく視線を巡らせ、ぴたりと動きを止めた。
かと思えば、次の瞬間、今//
+注意+
特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。