- あらすじ
- はじめに
サントクマルク王国に生きる誇りある臣民諸君に向けて、我が輩、カルノク・ディ・フォークは尋ねたい。
諸君らはこの偉大にして歴史深いこの王国について、どれほどの事が語れるだろうかと。
無論、この様な不躾な質問に対し、諸君らは怒りを覚え、さらにその口から多くの事を語るだろう。
神々に選ばれし、偉大なるかの初代王の物語を語る者。王国が三つに割れた三冠時代の英雄達とその終焉を口にする者。
その他諸々の、偉大なる我らが国の物語を、諸君らは語り、そうして受け継いでいるはずだ。そうであれば誇らしい。
だが一方、我々自身についてを語る者は、どれほどいるだろうか?
伝説では無く、偉大では無く、そうしてただ一人の誇るべき臣民としての我々についてだ。
そう、不思議な事に、我々は我々についてをあまり語らない。我々を作りたもうた創造の神々の物語や、先祖となる英雄達の物語に比して、我々は自らの事に沈黙を保つ。
我々が生きている街、仕事、人々の風景を、諸君らは当たり前に思い出せる以上、それを語る機会があまりにも少ないのである。
しかし、誰かが語り、受け継がなければ、それらは失われていくだけである。百年前、我々は何をし、どの様な街並みで生き、暮らしていたかを、鮮明に思い出せる者はいるか? それは正確な景色かと問われ、自信をもってそうだと言える人間を、我が輩は寡聞にして知らない。
故にここに我が輩は、我が輩が生き、暮らしたサントクマルク王国について書き綴ろうと決めた。
百年の後にまた、どこかの誰かがこの王国を思い出せる様に。 - Nコード
- N2755LV
- 作者名
- きーち
- キーワード
- OVL大賞11 ネトコン14 ESN大賞10 西洋 近世 職業もの 群像劇 魔法 日常 ヒストリカル
- ジャンル
- ハイファンタジー〔ファンタジー〕
- 掲載日
- 2026年 02月24日 20時38分
- 最新掲載日
- 2026年 03月24日 16時30分
- 感想
- 0件
- レビュー
- 0件
- ブックマーク登録
- 1件
- 総合評価
- 12pt
- 評価ポイント
- 10pt
- 感想受付
- 受け付ける
※ログイン必須 - レビュー受付
- 受け付ける
※ログイン必須 - 誤字報告受付
- 受け付ける
※ログイン必須 - 開示設定
- 開示中
- 文字数
- 90,247文字
設定
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
カルノク・ディ・フォーク著『サントクマルク王国における生活・暮らし・仕事について』(現代語訳版)
作品を読む
スマートフォンで読みたい方はQRコードから
同一作者の作品
N2755LV|
作品情報|
連載(全29エピソード)
|
ハイファンタジー〔ファンタジー〕
はじめに
サントクマルク王国に生きる誇りある臣民諸君に向けて、我が輩、カルノク・ディ・フォークは尋ねたい。
諸君らはこの偉大にして歴史深いこの王国について、どれほどの事が語れるだろうかと。
無論、この様な不躾な質//
N0326HX|
作品情報|
連載(全182エピソード)
|
ハイファンタジー〔ファンタジー〕
無限に広がる大地、マグナスカブ。
人間社会の発展すら追いつく事が出来ない程に広いその世界で、それでも世界の広さに抗う国家シルフェニアがある。
シルフェニアにおいて国軍に所属し、空を飛ぶ船、飛空船の艦長をする彼、ディンスレ//
N7606LE|
作品情報|
完結済(全11エピソード)
|
ホラー〔文芸〕
スマホのアプリの事で相談があります。
N6663KW|
作品情報|
短編|
ホラー〔文芸〕
水かもしくは別のものの話
N8976JX|
作品情報|
短編|
ホラー〔文芸〕
新年ちょっと前の日に、ちょっとした怪談を
+注意+
特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。