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正露丸の匂い

短編
あらすじ
雨が降ってきたら
明後日の方角へ消えよう
艮の方へ鬼門の方へ
そうしたら僕ら鬼にだってなれる
背筋を蝸牛が這っている
死んだ人には友引の日に逢えるから
墓場に行って菊を持って
こんな雨の匂いのする日には
ちょっとだけ会ってみたい
自分の先祖に
夢のあわいに
牛鬼が海から生まれいずる時にも
Nコード
N2667HQ
作者名
なと
キーワード
伝奇 ミステリー 怪談 昔話 怪談詩 ぼっとん便所 艮の方角 マムシ酒 仏舎利 夏
ジャンル
詩〔その他〕
掲載日
2022年 05月16日 09時05分
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文字数
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+注意+

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