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さりげなく中央道

あらすじ
 中央自動車道……。
 それは、高井戸インターから小牧ジャンクションまでの約三五〇キロで、東名と並行する流通の動脈でもあるが、走り難さが際立つため、ドライバーから敬遠されがちな裏通りの脇道でしかなかった。
 理由としては、魔のカーブ二六〇キロポストや中央道最強と称される難所、須玉の最終コーナーが走り屋達の行く手を阻み続けており、三五〇キロの行程のなかで難なくスピードを出せる区間が少ないからだ。
 だが、そのような中央道にあえて踏み込んでくる物好きな連中がいた。
 大型トラックを二〇〇キロ以上の速度で操作するF1レーサー並みの強者たちである。
 前輪二軸、後輪一軸の路線トラックを操る走り屋だ。
 小牧‐八王子間についやす時間は、二時間以内という基準を軽く定めて走る連中だった。
 彼らは常に先頭で風を切って走ることから、『風切りびと』とも呼ばれていた。
 その彼らですら太刀打ちできないほどの強者が、あのころの中央道には存在した。
『中央道の神様』である。
 夜の中央道で、高速バトルの頂点に君臨してきた正体不明のトラックドライバーだ。
 ある日の夜、山梨から東京西部にかけて立ち込めた濃い霧の影響で、中央道八王子付近が通行止めになった。
 二五キロポスト付近にある八王子本線料金所、通称八王子ゲートでは、謎の通行券が発端となり不思議な現象が次々に起こり始める。
 通行止めで時間を持て余していた収受員たちは、一人の語り部を中心に過去にあったとされる『中央道伝説』なるものに耳を傾けていた。
 物語が進行していくにつれリスナーも増え、物語自体も複雑な展開を迎える。
 そして『中央道伝説』が終えんを迎えたとき、謎の通行券が再び騒動を巻き起こす。
 終わったはずの中央道伝説は、『風切りびと外伝』へと第二の語りに発展する。
Nコード
N2590CE
作者名
an
キーワード
さりげなく中央道 須玉の最終コーナー 八王子ゲート 中央道の魔女 葡萄色の街 首都高速 風切りびと 中央道の神様 アイルトン・セナ タンブレロ コスモスライン 恵那山トンネル 村下孝蔵ソネット 二条倉庫 水戸陸運
ジャンル
ローファンタジー〔ファンタジー〕
掲載日
2014年 06月30日 12時06分
最終掲載日
2014年 07月10日 07時00分
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58pt
評価ポイント
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文字数
207,782文字
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