ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

おれが人質         :約5000文字

短編
あらすじ
「……ん……え?」

 目を覚ましたおれは、ぎょっとし、喉の奥からかすれた声を漏らした。いや、まず自分が眠っていたこと自体にも驚きだったが、それ以上に、目に映る光景がまったく見覚えのないものだったのだ。
 床も壁も天井も、すべて剥き出しの土。呼吸するたびに、湿った土とカビのような匂いが鼻腔にまとわりつく。頭上には裸電球が一本、細いコードにぶら下がっており、わずかに揺れていた。
 そして何より――おれは椅子に縛りつけられていた。
 胴体、手首、足首。麻のロープが何重にも巻きつけられ、雑に結ばれていた。少し身じろぎするだけで、繊維が皮膚を擦り、じりっとした痛みが走る。
Nコード
N2434LX
作者名
雉白書屋
キーワード
キーワードが設定されていません
ジャンル
ヒューマンドラマ〔文芸〕
掲載日
2026年 03月15日 11時00分
感想
0件
レビュー
0件
ブックマーク登録
0件
総合評価
0pt
評価ポイント
0pt
感想受付
受け付ける
レビュー受付
受け付ける
※ログイン必須
誤字報告受付
受け付ける
※ログイン必須
開示設定
開示中
文字数
4,962文字
作品を読む
スマートフォンで読みたい方はQRコードから

同一作者の作品

N2441LX| 作品情報| 短編| ヒューマンドラマ〔文芸〕
 まず、ティーカップとソーサーを清潔な状態で用意いたします。白い布巾を用い、縁や底、持ち手の内側に至るまで丁寧に拭き上げていきます。指紋や水滴などが残らないように、光にかざし、角度を変えながら入念に確認することが大切です//
N2436LX| 作品情報| 短編| ホラー〔文芸〕
 昼下がりの道を、一人の男が歩いていた。  足取りはどこか頼りなく、額には玉のような汗が滲んでいる。苦虫を噛み潰したような表情で、落ち着きなく目をきょろきょろと動かしては、何度目かわからないため息をついた。  中学時代の//
N2434LX| 作品情報| 短編| ヒューマンドラマ〔文芸〕
「……ん……え?」  目を覚ましたおれは、ぎょっとし、喉の奥からかすれた声を漏らした。いや、まず自分が眠っていたこと自体にも驚きだったが、それ以上に、目に映る光景がまったく見覚えのないものだったのだ。  床も壁も天井も//
N2412LX| 作品情報| 短編| ヒューマンドラマ〔文芸〕
「おいおい、どしたどした~? お前はもっと破天荒なやつだったろ。あんま穿った見方すんなって。檄を飛ばしてやればいいんだよ、檄を。そりゃあ、おれだって姑息なやつは嫌いだけど、自分の部下なんだろ? おいおい、まさか役不足とか//
N7210LW| 作品情報| 短編| ヒューマンドラマ〔文芸〕
 夜、とあるマンションの一室。男はふいに目を覚ました。  首をカクンと下ろし、ぼんやりと正面を見つめながらゆっくりと瞬きをする。滲んだ視界の中で、チカチカと不規則な光が明滅している――テレビがついたままだ。どうやらソフ//
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ