- あらすじ
- ある夜、宇宙から何かが地球に落ちてきた。現場は町外れ。大きなクレーターができ、どこか未練がましく空に向かって煙が伸びている。
夜中ではあるが、はしゃぐにはむしろいい時間帯。現場に駆け付けた野次馬を始め、警察消防マスコミ、そして軍や科学者たちが口々に言う。
「干柿みたいな形だな。隕石じゃないか?」
「馬鹿。どう見ても自然物じゃないよ。ほらあの部分、人工的だろう」
「人工衛星だろう。熱で固まったんだ」
「宇宙ゴミじゃないか?」
「う、宇宙人の爆弾だ! 間違いない!」
「おい。今騒いだ奴をどっかにやっとけ。はぁーあ。しかしまぁ宇宙人か何かは知らないが、夜中になぁ。あー眠い眠い」
と、欠伸をする政治家。ついに宇宙人とのファーストコンタクトのときがと考え、現場に来たのだが肩すかしを食らったと不機嫌気味。
「まあまあ、もしかすると宇宙人の小型探査機。つまり前座。近々、本人が現れるかもしれませんから」と科学者。「いや、あれは巧妙にカモフラージュした他国の軍事衛星だ」と軍関係者。
しかし、事は彼らの予想から外れていた。その落下物には扉がついており、そして開いたのだ。
- Nコード
- N2143IV
- 作者名
- 雉白書屋
- キーワード
- キーワードが設定されていません
- ジャンル
- 宇宙〔SF〕
- 掲載日
- 2024年 04月08日 11時10分
- 感想
- 0件
- レビュー
- 0件
- ブックマーク登録
- 0件
- 総合評価
- 10pt
- 評価ポイント
- 10pt
- 感想受付
- 受け付ける
- レビュー受付
- 受け付ける
※ログイン必須 - 誤字報告受付
- 受け付ける
※ログイン必須 - 開示設定
- 開示中
- 文字数
- 2,052文字
設定
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ようこそ地球へ
作品を読む
スマートフォンで読みたい方はQRコードから

同一作者の作品
N9555LC|
作品情報|
短編|
ヒューマンドラマ〔文芸〕
あなたは恥の多い生涯を送ってきました……。ええ、私にはわかっています。
あなたはこの世界に生まれ落ちたその瞬間から、ただただ醜態を晒し続けてきました。子豚の断末魔じみた産声を上げ、小便を撒き散らし、母親でさえ抱きかか//
N9553LC|
作品情報|
短編|
ヒューマンドラマ〔文芸〕
「――で、三歳の姪っ子と実家のリビングで遊んでいたんです。お人形さんごっこをして。自分は白い熊のぬいぐるみを持たされてたんですけど……それが妙に大きくて」
「ぬいぐるみは愛でるもの。つまり、あなたの“愛されたい”という//
N9550LC|
作品情報|
短編|
ヒューマンドラマ〔文芸〕
プンチュプテゥ……。それについて語ることは、すなわち人生そのものを語ることに等しい。
聡明で、常に感受性のアンテナを張り巡らせている読者諸君ならば、とっくにプンチュプテゥを知っており、すでに日常生活に取り入れているこ//
N9547LC|
作品情報|
短編|
ヒューマンドラマ〔文芸〕
「ほら、ここなんかいいんじゃないか? な? な?」
「ふうん……」
彼女が訝しげに返事をした。『どうせ、予約しないと無理なんじゃないの?』とでも言いたげな目つきである。
まあ、無理もない。今日は彼女の誕生日。本来//
N8212LC|
作品情報|
短編|
その他〔その他〕
「……この世界の始まりと終わりを見てくる」
装置をじっと見つめていた博士はふいに振り返り、ニッと笑った。
助手はぼうっと突っ立っていたが、次の瞬間『ああ、今のは自分に向けて言ったのか』と気づき、慌てて神妙な顔で頷い//
+注意+
特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。
この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。