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崖の上の家

短編
あらすじ
その青年は坂を上っていた。
目的の場所はもうすぐのはずだが数刻前から出てきた霧が濃さを増し
感覚を狂わせる。
正しい道を進んでいるのだろうかと考えると
フッと溜息交じりの笑いが漏れた。
気を取り直し、目を凝らしながら前に進むと
ぼんやりと明かりが見える。
・・・・・・こんな場所に?
と、気になった青年が近づいてみるとそれはこじんまりとした洋風の家の玄関外灯だった。
目立つ場所に看板がつけられている。

『ようこそ』
そう書いてあるなら遠慮することはないな。
道を聞けるかもしれない。
そう思い、青年はドアを開けた。

「ようこそおいでくださいました」

短い髪、小奇麗な服装をした男が笑顔で青年を出迎えた。
遊び気のない見た目。高級ホテルのフロント係のような
相対した人間に不快感を与えないように徹底されていると青年は感じた。
Nコード
N2125HT
作者名
雉白書屋
キーワード
ショートショート
ジャンル
ホラー〔文芸〕
掲載日
2022年 07月28日 11時00分
最終更新日
2023年 10月30日 02時57分
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文字数
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