- あらすじ
- 暗く淀んだ坑道国家。
火床の赤だけが生命の証のように揺れる地下で、ひとりのドワーフ鍛冶師は、今日も黙々と鉄を打っていた。
だが、彼の心にはもう長いあいだ煤のような倦怠が沈んでいる。
技が錆びたわけではない。
誇りを捨てたわけでもない。
ただ――「この鉄は、いったい何を救うのか?」
答えの見えない問いが胸に重く眠り続けていた。
そんなある日。
坑道の奥で聞こえるはずのない“赤子の泣き声”が響く。
暗闇に置き去りにされていたのは、
この国に存在しないはずの――人間の赤子。
ドワーフの髭を掴んで笑うその幼子は、
どこから来たのか、なぜここにいるのか、誰にも説明できない。
ただ、その出会いを境に、鉱山国家の運命は静かに狂い始める。
森に生きるエルフたちは、長年対立していたドワーフの変化に気づき、
“死の大地”と呼ばれた不毛の荒野では、かすかな息吹が芽吹き始め、
外界の大国――帝国は、三つの種族が結びつきつつある気配に危機を覚え、軍靴の音を響かせる。
それはまだ闇の底の小さな火種にすぎなかった。
だが、のちに“黎明国”と呼ばれる新たな大地の誕生も、
帝国と三種族を巻き込む大戦の始まりも、
すべてはこの赤子の泣き声から始まったと言われる。
荒廃の大地は光を取り戻すのか。
三種族は手を取り合うのか、それとも滅び合うのか。
鍛冶師は鉄を打つ意味を見つけるのか。
そして――
坑道で拾われた小さな命は、世界に何をもたらすのか。
夜明け前の混沌が、静かに動き出す。
これは、闇を割って国が生まれる“黎明”の戦記である。
- Nコード
- N2106LL
- 作者名
- 天月
- キーワード
- 異世界転生 男主人公 西洋 戦国 中世 群像劇 内政 魔法 ミリタリー 日常 オリジナル戦記 ゆっくり進行
- ジャンル
- ハイファンタジー〔ファンタジー〕
- 掲載日
- 2025年 12月02日 00時36分
- 最新掲載日
- 2025年 12月11日 22時00分
- 感想
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- 総合評価
- 12pt
- 評価ポイント
- 8pt
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- 文字数
- 15,896文字
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連載(全11エピソード)
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ハイファンタジー〔ファンタジー〕
暗く淀んだ坑道国家。
火床の赤だけが生命の証のように揺れる地下で、ひとりのドワーフ鍛冶師は、今日も黙々と鉄を打っていた。
だが、彼の心にはもう長いあいだ煤のような倦怠が沈んでいる。
技が錆びたわけではない。
誇りを捨て//
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