短編
- あらすじ
- ある日、暇を持て余していた朝霞千尋は、伯父から無理やり人捜しの仕事を押し付けられる。伯父は「仕事仲間から頼まれた」と言い、その内容は息子の友人を捜して欲しいというものだった。しかし、訪れた依頼主は珍妙な格好をした少女だった。依頼主の代理だという彼女は、一通の手紙を差し出した。宛名は『親愛なる先生』、差出人は『生徒』、全て省略された本文、追伸には絶望の言葉が綴られていた。
『私は、人間に疲れました』
『私は、人間を諦めました』
『私は、人間をやめました』
まるで時間切れのように、積み上げてきたものが崩れ始め、葬り去ったはずの過去が蘇る。手に入れたものと失ったもの。『先生』と『生徒』。青かったあの日の空は、いつの間にか黄昏に変わっていた。千尋は犯した罪を受け入れ、全てを終わらせると決意する。冷酷な真実と、優しい嘘を残して。
※自作品の転載です - Nコード
- N2072DB
- 作者名
- 薬屋綿流
- キーワード
- シリアス バッドエンド
- ジャンル
- ノンジャンル〔ノンジャンル〕
- 掲載日
- 2016年 01月03日 20時47分
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