- あらすじ
- 一年前、私は統合失調症を患った。
幻聴があり、世界が歪んでいた時期は、もう終わった——らしい。
今は寛解している。
月に一度のエビリファイの注射を受けながら、事務の仕事をして、ジムに通っている。
外の音や派手な色が多すぎると少ししんどくなるし、注射の副作用で足がむずむずする夜もあるけれど、生活は回っている。
ADHDのせいか、理由もなく苛立つことがある。
それを私は、運動や、そして完全にはやめられないタバコでやり過ごしてきた。
健康に悪いのは分かっている。
それでも、悪いものだと切り捨てる気にはなれない。
誰もが何かを抱えて生きている、という言葉をよく聞く。
私はそれに同調しないし、否定もしない。
分かり合おうともしない。
これは、何かを克服する物語ではない。
前向きに生き直す話でもない。
ただ、治ったと言われたあとも続いていく日常を、静かに積み重ねていくだけの話だ。
今日を生きて、今日を終わらせる。
それだけで十分だと思えるようになるまでの。 - Nコード
- N1601LT
- 作者名
- 夜明けの語り手
- キーワード
- 第2回ルフナ大賞 OVL大賞11 ネトコン14 アイリスIF8大賞 ESN大賞10 女主人公 現代 日常 私小説 注射 鬱 タバコ ジム 社会 文芸部門
- ジャンル
- 純文学〔文芸〕
- 掲載日
- 2026年 02月06日 14時08分
- 最新掲載日
- 2026年 02月07日 17時37分
- 感想
- 0件
- レビュー
- 0件
- ブックマーク登録
- 0件
- 総合評価
- 0pt
- 評価ポイント
- 0pt
- 感想受付
- 受け付ける
※ログイン必須 - レビュー受付
- 受け付ける
※ログイン必須 - 誤字報告受付
- 受け付ける
※ログイン必須 - 開示設定
- 開示中
- 文字数
- 6,145文字
設定
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
誰もが何かを抱えて生きているけれど、私はそれに名前をつけない
作品を読む
スマートフォンで読みたい方はQRコードから
同一作者の作品
N9639LR|
作品情報|
連載(全59エピソード)
|
純文学〔文芸〕
棋士・相川恒一は、勝敗に興味がない。
彼が大切にしているのは、「その一手が、自分の中に残るかどうか」だけだった。
対局中にひらめくことはほとんどない。
むしろ彼は、負けた将棋を一晩寝かせ、翌朝になってから最適解を思い出//
N1601LT|
作品情報|
連載(全4エピソード)
|
純文学〔文芸〕
一年前、私は統合失調症を患った。
幻聴があり、世界が歪んでいた時期は、もう終わった——らしい。
今は寛解している。
月に一度のエビリファイの注射を受けながら、事務の仕事をして、ジムに通っている。
外の音や派手な色が多す//
N9066LP|
作品情報|
完結済(全8エピソード)
|
ヒューマンドラマ〔文芸〕
新人漫画家・相馬は、
連載デビュー作で最初から炎上する。
刺激的で、説明不足で、
誰にも寄り添わない物語。
編集部はざわつき、
読者は分かれる。
「面白い」より先に、
「嫌いだ」という声が広がっていく。
相馬自身//
N6038LR|
作品情報|
完結済(全7エピソード)
|
純文学〔文芸〕
この小説は、成功譚でも再生譚でもない。
主人公は、朝に何も食べず、誰にも見られない時間にだけ机に向かい、正午から外の世界に出ていく生活を選んでいる。
かつては、夢も目標も比較も、すべて同時に抱え込み、壊れた。
今は、一//
N7962LP|
作品情報|
連載(全1エピソード)
|
ヒューマンドラマ〔文芸〕
人を深く理解すると、その人の能力を一部使えてしまう——
相馬理人は、そんな力を持っていた。
だがその能力は「コピー」に過ぎない。
過去、誰かを助けたつもりで、その努力や可能性を奪ってしまった経験から、理人は自分の力を使//
+注意+
特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。