- あらすじ
- 主人公の江波戸蓮(えばとれん)は、''ほぼ存在しない''高校一年生。
影は絶望的に薄く、担任にさえ名前は覚えられていない……だから、''ほぼ存在しない''。
そんな蓮が、台風の影響で強風と大雨に襲われながら下校していた時の話だ。
その道中、蓮はこの土砂降りの雨の中で傘もささず佇んでいる身長がそこそこある女性を見かけた。
その女性の名は白河小夜(しらかわさよ)。
蓮の通う学校では[学園の姫]と呼ばれ、文武両道、容姿端麗、品行方正が揃ったハーフの少女だ。
実はマンションで小夜と部屋が隣な蓮だが、影が薄いのもあり小夜には興味がなかった。
しかし、さすがにこのまま無視して下校するのは目覚めが悪い。
そう思った蓮は、幸い雨具を来ていたため持っていた傘を小夜の手に押し付け走った。
……まあどうせほぼ存在しない自分は気づかれちゃいないだろうし、今後姫と関わることも無いだろう。
その時、蓮はそう思っていたのだが……
「昨日貸していた傘を、返しにお伺いしたのですけど……」
次の日、散歩から帰った蓮の部屋の前で、昨日蓮が押し付けた傘を持った小夜が立っていた。
──なんと、小夜は何故か''ほぼ存在しない''蓮のことが普通に認識できる人物だったのだ。
つまり昨日蓮が傘を押し付けていたのをしっかりと覚えており、今蓮の目の前にたっている。
それに驚く蓮、その蓮の顔色を見る小夜。
蓮の顔色を見て、小夜は蓮が風邪をひいているのだと認識し、返しに看病すると言ってきた。
そう、蓮は昨日雨に濡れたにも関わらずろくに体を温めなかったため無自覚にも風邪をひいていた。
そして風邪をひいていると自覚した蓮は、小夜の看病するという提案を拒んだ。
とある事情の上、蓮は今の日常を壊したくはなかったのだ。
しかし、小夜は諦めずに理屈を並べ強引に蓮を説得を試みた。
あまりのしつこさに頬を引き攣らせる蓮だが、次の交流はどうせないと思いたって小夜の好きにさせることにした。
今後、予想外に小夜との交流が増えていくのも知らずに……
これは、''影が絶望的に薄い蓮''と''その蓮を唯一見つけることができる小夜''が少しずつ近づく、恋の物語である。
※総合10000P突破!! - Nコード
- N1537GO
- シリーズ
- 現実恋愛''特殊能力者''
- 作者名
- さーど
- キーワード
- R15 スクールラブ 日常 青春 ラブコメ 男主人公 ゆっくり縮まる距離 ほのぼの 学園 地味系主人公 主人公ハイスペック 一人称視点 ハッピーエンド シリアス
- ジャンル
- 現実世界〔恋愛〕
- 掲載日
- 2020年 10月15日 12時00分
- 最終掲載日
- 2020年 12月11日 00時00分
- 感想
- 55件
- レビュー
- 0件
- ブックマーク登録
- 2,574件
- 総合評価
- 10,912pt
- 評価ポイント
- 5,764pt
- 感想受付
- 受け付ける
※ログイン必須 - レビュー受付
- 受け付ける
※ログイン必須 - 誤字報告受付
- 受け付ける
※ログイン必須 - 開示設定
- 開示中
- 文字数
- 242,108文字
設定
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ほぼ存在しない俺を、学園の姫だけは見つける
作品を読む
スマートフォンで読みたい方はQRコードから

同一作者の作品
N6107HY|
作品情報|
連載(全14エピソード)
|
現実世界〔恋愛〕
※略称は「むむむむ」。異論は認めない!!
教室の窓際。そこでは始業前、毎度の休み時間、放課後……果ては授業中ですら、目が痛くなる程の空間が広がっている。
甘い、甘い……甘すぎる空間だ。二人の男女が、勉学に励むべき//
N5095HA|
作品情報|
連載(全21エピソード)
|
現実世界〔恋愛〕
【好きな人と親密な関係になりたくてですね】
俺こと【セコン】は、ネトゲ上の嫁である【ファウ】に突然そんな相談された。
相談とは言っても、つまりは恋愛相談というわけだろう。
しかし、生憎と俺はこれまで恋愛経験は全//
N7867HY|
作品情報|
連載(全75エピソード)
|
現実世界〔恋愛〕
【ほぼ存在しないしない俺を、学園の姫だけは見つける】の後日談を載せたものです。
本編↓
https://ncode.syosetu.com/n1537go/
本編はEP100で完結とし、後日談は別の所に載せて区切//
N3412HH|
作品情報|
連載(全4エピソード)
|
現実世界〔恋愛〕
主人公の名は江波戸 蓮(えばとれん)。どこにでもいる普遍な高校生だ。
彼は、度が過ぎた程に影が薄い自分を[ほぼ存在しない男]と呼んでいた。
見つからず、触られても気づかれず、声を出しても認識されず。
挙句の果て//
N1548GY|
作品情報|
連載(全10エピソード)
|
現実世界〔恋愛〕
大好きな幼馴染が、他の男に告白されてるのを目撃した。その瞬間、目の前が真っ暗になった。
「ごめんなさい」
だけど、幼馴染はその男の告白を断っていて……それを見て、僕は安堵した。心の底から、安心した。
……しか//
+注意+
特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。
この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。