- あらすじ
- 名前のない黒髪の聖女。
その産声は、とある子爵邸の片隅で、誰にも聞かれることなく虚しく響くだけだった。
存在を認識されることもなく感情を閉ざし生きてきた彼女にとって、「名前がない」ことは「誰のものでもない自分」の象徴だった。過去、数少ない愛を与えてくれた人々を例外なく失ってきた経験から、彼女は「愛はいつか必ず終わり、自分を深く傷つけるもの」という強い恐怖と絶望を抱えていた。
そんな凍てついた心を抱える少女は、ある日、一人の青年と出会う。青年は、明るく分け隔てなく人に接する人物であったが、彼自身もまた、彼女とは別の種類の孤独や苦悩を抱えていた。
少女は青年からの関心を頑なに拒絶する。愛された経験がないため、優しさが信じられず、彼の無邪気な笑顔すら偽善や嘲笑に見えてしまうほど、心は深く傷ついていたのだ。
青年はそんな少女の心を根気強く解きほぐそうとする。彼は、名前を持たない彼女に、初めての「自分のためだけの特別な呼び名」を与える。それは、彼女にとって初めての「誰かにとって大切な存在」となるための第一歩だった。
少女は青年の無償の愛に触れるたび、生まれて初めて「愛されたい」という感情と、「愛なんて信じられない」という恐怖の間で激しく葛藤する。過去の傷が、時に彼を拒絶させたり、無意識に傷つけたりした。しかし、青年は決して彼女を見捨てなかった。
季節が巡り、春が訪れた頃。青年の変わらぬ温かさと無償の愛に、ついに少女は心を開く決意をする。長らく閉ざされていた心の扉が解き放たれ、生まれて初めて彼の名前を呼び、手を取り合った二人は、共に希望に満ちた未来を切り開いて……。
- Nコード
- N1404LV
- 作者名
- ROKI
- キーワード
- R15 ガールズラブ 残酷な描写あり 第2回ルフナ大賞 OVL大賞11 ネトコン14 アイリスIF8大賞 ESN大賞10 シリアス 女主人公 西洋 中世 群像劇
- ジャンル
- 現実世界〔恋愛〕
- 掲載日
- 2026年 02月22日 18時47分
- 最新掲載日
- 2026年 02月27日 20時35分
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名前のない黒髪の聖女
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N1404LV|
作品情報|
連載(全24エピソード)
|
現実世界〔恋愛〕
名前のない黒髪の聖女。
その産声は、とある子爵邸の片隅で、誰にも聞かれることなく虚しく響くだけだった。
存在を認識されることもなく感情を閉ざし生きてきた彼女にとって、「名前がない」ことは「誰のものでもない自分」の象徴だっ//
N8990LP|
作品情報|
連載(全21エピソード)
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「金を掘るより、ツルハシを売れ」
エーベルヴァイン神聖王国の第3王子・ウイルヘルムは、その類まれなる知略を兄たちに危惧され、些細な理由で継承権を剥奪され、魔獣が跋扈する「絶望の大森林」へと放逐された。従うのは数名の忠臣の//
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