ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

覚えられない顔

短編
あらすじ
 旅を趣味とする、とある女。山林の中の道路を、一人バイクで走っていた。
 仕事、都会、人間関係――煩わしいものすべてから離れ、ただ気ままに流す。日常の喧騒から解放されるこの瞬間が、何よりも好きだった。適当な場所で宿を探して一泊する。それがこの旅のスタイル。

 ――ん?

 順調に山道を登っていたそのとき、ふいに舗装されたアスファルトが途切れ、未舗装の道へと変わった。
 女はしぶしぶバイクを停めた。
 だが、道はまだ先へと続いているようだ。ここで引き返すのはつまらない。むしろ、誰も行かないような場所に分け入るのが、この旅の醍醐味だ。先ほど休憩中にナンパされたこともあり、人のいないところに行きたい気分だった。
 冒険心が静かに燃え上がり、女は再びエンジンをかけた。
 だが、数分ほど走ったところで――。
Nコード
N1051KN
作者名
雉白書屋
キーワード
キーワードが設定されていません
ジャンル
ヒューマンドラマ〔文芸〕
掲載日
2025年 05月26日 11時00分
感想
0件
レビュー
0件
ブックマーク登録
0件
総合評価
34pt
評価ポイント
34pt
感想受付
受け付ける
レビュー受付
受け付ける
※ログイン必須
誤字報告受付
受け付ける
※ログイン必須
開示設定
開示中
文字数
2,927文字
作品を読む
スマートフォンで読みたい方はQRコードから

同一作者の作品

N7480KV| 作品情報| 短編| ヒューマンドラマ〔文芸〕
 おれは驚いた。地獄に落ちたことにではない。たいていの人間は地獄行きだと聞くし、おれ自身、警察の世話になったことはないとはいえ、胸に手を当てれば思い当たる節はいくつかある。まあ、正直なところ、どこか天国に行けるんじゃない//
N6355KV| 作品情報| 短編| その他〔その他〕
『――県に住む男性――さんが、昨夜――』  とあるアパートの一室。湿気を含んだ重たい空気の中、男はソファに体を沈め、ぼんやりとテレビの画面を眺めていた。部屋を照らすのは、天井の黄ばんだ照明一つ。その薄暗い明かりの下、男//
N5246KV| 作品情報| 短編| ヒューマンドラマ〔文芸〕
「……ん、はい、はーい」  ある朝、とあるアパート。インターホンのしつこい呼び出し音にせき立てられ、男は布団から這い出た。ぼんやりとした頭のまま、ふらふらと玄関に向かい、ドアを開けた。 「どうも、あなたを連行しに参り//
N3870KV| 作品情報| 短編| ヒューマンドラマ〔文芸〕
『それで――』 『――すべきだ!』 『しかし……』  ――まただ。またこの夢だ……。  男には一つ、どうにも気がかりな悩みがあった。最近、なぜだか知らないが“会議”の夢ばかりを見るのだ。  無機質な長机を囲んで、数人//
N4843KU| 作品情報| 短編| ヒューマンドラマ〔文芸〕
「ん? なんだこれ……えっ、やばくないか……?」  とある会社のオフィス。自席で黙々と仕事をしていた彼は、背後から聞こえた声に振り返った。そこには、眉をひそめた同僚が立っており、じっと彼の頭頂部を見つめていた。 「…//
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ