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星霜の庭に、君を待つ

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あらすじ
## あらすじ

大学生の天城透は、恋人・白石澪にプロポーズしたその夜、交通事故で澪を失う。自分の決断が遅れたせいで守れなかった――その罪悪感に押し潰されるようにして、透の意識は途切れた。

次に目を覚ました場所は、未来四九八七年のヨルダン、世界遺産ペトラ。岩窟神殿は結晶と植物に侵食され、空には人工の光環が浮かぶ。そこで透は、翡翠色の瞳を持つ少女ナディアに告げられる。「ようこそ、再生実験区へ」。ここは一度滅亡した地球で、人類文明を“選び直す”ための最後の庭――透自身も「過去の人間の意識データ」から復元された存在だという。

ペトラに残る滅亡直前のアーカイブが示すのは、環境崩壊と気候制御装置の暴走。透は、自分の時代にも同じ兆候があったことを思い出し、胸の傷が未来の痛みと重なっていく。さらにナディアの正体は、澪の遺伝子情報を基に設計された存在だった。透は彼女に澪の面影を見ながらも、次第に“ナディア”という一人の人間として愛おしさを抱き始める。

やがて文明再生装置の起動には膨大なエネルギーが必要だと判明し、その供給源がナディアの生命核であることが明かされる。彼女は「私は目的で生まれた」と微笑むが、透は二度と愛する人を見殺しにしないと決める。彼は装置の設計を改変し、自分の意識データを代価にする道を選ぶ――贖罪ではなく、未来を守る“選択”として。

砂嵐の夜、崩れかけた神殿の上で交わされる最後の抱擁。装置は起動し、ペトラは光に包まれ、透の身体は粒子へと分解されていく。「生きてくれ」――それが彼の星霜の告白となる。

一年後、再生された庭園に緑が芽吹き、人類は小さな共同体として再出発する。ナディアの隣には、記憶を失った青年がいた。それでも彼は彼女を見ると微笑み、ナディアもまた笑う。「ええ。ずっと前に」。失った未来を選び直した先で、二人はペトラの夕陽の下、もう一度出会う。
Nコード
N0932LW
作者名
百花繚乱
キーワード
異世界転生 異世界転移 OVL大賞11 ネトコン14 アイリスIF8大賞 ESN大賞10 春チャレンジ2026 男主人公 和風 西洋 未来 冒険 青春 タイムトラベル 未来世界 恋愛 タイムスリップ
ジャンル
異世界〔恋愛〕
掲載日
2026年 03月02日 10時58分
最新掲載日
2026年 03月02日 10時58分
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