- あらすじ
- ――いつからだろう。誰も救えなくなったのは。
ふと己の両手を見下ろせば、そこにあるのは濁った肌色と空気だけだった。
彼女は神を救いたかった――その涙をやめさせたかった。
彼は彼女を救いたかった――その瞳をやめさせたかった。
少女は少年を救いたくて――少年も少女を救いたかった。
されど神は祈る。ただただ祈るだけ。悲し気に涙を流し、飽きたように瞳を曇らせていた。
全ては、自分のために……。
ある日のこと、少女は畑にあるミニマトマを摘まみ、一つ食べる。口の中で実が潰れて、細かい種が出てきて、それらをごくりと飲み込んだ。そしてふと、思うのだ。
呪われている物は少ない。けれど、呪われている人は多い。
この世は呪われていない物に溢れていて、呪われていない人はごく少数。
じゃあ――それなら――。
呪われた人たちを少しでも減らすには、どうすればいいのだろう、と。
「ねぇ、ワカバ、君じゃあ誰も救えない――君が誰かを救うなんて、それこそ夢物語みたいなものだよ」
この作品はカクヨム、pixivにも掲載しています。
基本的に挿絵やイメージイラストはpixivの方にタイトルをタグ付けして投稿しています。
タイトル変えました。旧タイトル、呪いに幸あれ(長編) - Nコード
- N0696HQ
- 作者名
- 零眠れい
- キーワード
- シリアス 女主人公 群像劇 呪い 不思議な力 森
- ジャンル
- ハイファンタジー〔ファンタジー〕
- 掲載日
- 2022年 05月11日 22時10分
- 最終掲載日
- 2022年 06月25日 18時05分
- 感想
- 0件
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- 32pt
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- 文字数
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ふしぎな森、ふしぎな少女、ふかしぎな呪い
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