- あらすじ
- 「西海の役」は、端原豪政を盟主とする印刷台府勢力と、端原洞真大王を擁する中央閣府との間で勃発した、軍事・政治的な一大権力闘争である。
戦役は、印刷台府が陰朝政府と緑豪同盟を結成したことから始まる(8/1)。中央政府は討伐軍を組織するが、この時期に地方の麻霧代臣家で政変(高田の変)が起き、印刷台府協力派が勝利を収める。さらに、中央軍は犬当衡の裏切りにより、豪政捕縛作戦に失敗し、戦況は印刷台府側へ傾き始めた。
Ⅱ. 中央政府の混乱と戦線の拡大
中央政府内では、蒼佐繁賢が強権を振るい、反対派の閣議員を追放し、王族の端原谷春を謀殺するなどの専横を極めた(9/18)。一方、東方では、亜郎神団との交渉を経て、東方観察府が中央から離反し「東南独居」へと転向する(九・一六事件)。
前線では、中央軍は連戦連敗を喫し、特に白犬斉俊の機略による白犬社攻めの敗北(高津・神能戦争)や、犬当衡による麻生閣打ち払いにより指導層が壊滅的な打撃を受けた(9/9)。
Ⅲ. 最終的な決着と政権交代
戦況が印刷台府の優勢で決定的となる中、中央軍の指導者である蒼佐繁龍は、豪政暗殺に失敗して逮捕され、処刑される(10/1-4)。
中央閣府は和平交渉を試みるが失敗に終わり、最終的に端原洞真大王が退位。端原豪政が中央に入り、10月9日に三代神王「神嵐聖王」として即位し、西海の役は終結し政権交代が達成された。
Ⅳ. 新体制と残された火種
新神王端原豪政は、旧政権下で失脚した官僚の復権や官吏改革を断行し、戦犯の逮捕を命じた。また、素原幸国の乱を鎮圧し、二軍六察体制を確立した。
しかし、旧王端原洞真は幽閉所から脱走し(10/26)、神征連合方面へ亡命した。さらに、政権中枢を混乱させた張本人である蒼佐繁賢が、収監されていた獄から部下を籠絡して脱獄する(時原事件・下崎事件)(11/7)。これにより、新体制は発足したものの、旧体制の残党や不安定要素が依然として残る結果となった。 - Nコード
- N0691LJ
- 作者名
- 西堂有規
- キーワード
- 残酷な描写あり 秋の文芸展2025 シリアス ダーク 中世 論文 考察
- ジャンル
- 歴史〔文芸〕
- 掲載日
- 2025年 11月13日 23時24分
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