- あらすじ
- 旧題:高橋先輩とホームズ君。
キミは二六歳のしがない小説書きだ。
いつか自分の書いた小説が日の目を浴びる事を夢見て、日々をアルバイトで食い繋ぎ、休日や空き時間は頭の中に広がる混沌とした世界を文字に起こし、紡いでいく事に没頭していた。
キミには淡く苦い失恋の思い出がある。
十年前、キミがまだ高校一年生だった頃。一目惚れした相手は、通い詰めていた図書室で出会った、三年の“高橋先輩”だ。
しかし、当時のキミは大したアプローチを掛けることも出来ず、関係の進展も無く、それは片思いの苦い記憶として残っている。
そして、キミはその片思いを十年経った今でも引きずっていた。
ある日の事だ。
いつもと同じ様にバイトを上がり、アパートの自室へと帰ると、部屋の灯りが点いたままだった。
家を出る際に消灯し忘れたのだろうと思いつつも扉を開けると、そこには居るはずの無い、学生服に身を包む女の姿。
キミは、その女を知っている。
「ホームズ君、久しぶりね」
その声音は、記憶の中の高橋先輩と同じ物だった。
顔も、声も、その姿は十年前の高橋先輩と相違ない。しかし、その女の浮かべる表情だけは、どれもキミの知らない物だった。
――キミは夢を捨てて、名声を捨てて、富を捨てて、その輝かしい未来を捨てて、それでも、わたしを選んでくれるかしら?
☆面白いなと思って貰えたら、ブクマや評価などして頂けると励みになります。☆ - Nコード
- N0658IJ
- 作者名
- 赤木さなぎ
- キーワード
- R15 残酷な描写あり ネトコン12 ドリコム大賞3 ダーク 現代 青春 タイムトラベル 悲恋 ミステリー タイムマシン ESN大賞6 先輩 恋愛 コミックスピア大賞3 失恋 SF
- ジャンル
- 空想科学〔SF〕
- 掲載日
- 2023年 08月10日 13時41分
- 最終掲載日
- 2023年 08月16日 15時20分
- 感想
- 0件
- レビュー
- 0件
- ブックマーク登録
- 1件
- 総合評価
- 4pt
- 評価ポイント
- 2pt
- 感想受付
- 受け付ける
※ログイン必須 - レビュー受付
- 受け付ける
※ログイン必須 - 誤字報告受付
- 受け付ける
※ログイン必須 - 開示設定
- 開示中
- 文字数
- 31,742文字
設定
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【完結済み短編】十年前の片思い。時を越えて、再び。
作品を読む
スマートフォンで読みたい方はQRコードから

同一作者の作品
N5869IW|
作品情報|
完結済(全79エピソード)
|
ローファンタジー〔ファンタジー〕
離島の学院を舞台とした、男女バディ物の超能力ファンタジー!
これは、第六感症候群という病を患ってしまった、少年少女たちの物語だ――。
20XX年、突如発生した光の雨が降り注ぐ怪現象――“天の光現象”。
その雨粒//
N1574IR|
作品情報|
完結済(全28エピソード)
|
推理〔文芸〕
突如流れ着いたおかしな風習の残る海辺の村を舞台とした、ホラー×ミステリー×和風世界観!
海からは美しい歌声が聞こえて来る。
男の意志に反して、足は海の方へと一歩、また一歩と進んで行く。
その歌声に誘われて、夜の冷たい海//
N9739IL|
作品情報|
完結済(全155エピソード)
|
ローファンタジー〔ファンタジー〕
これは半神半人(ハーフ)の青年『天野来人』が、犬の姿をした地を歩く天使と、そして多くの仲間たちと共に戦い、神々の王となる物語だ。
――神の王の血筋である父親と、普通の人間の母親。
そんな両親の間から産まれ、裕福で//
N4992IL|
作品情報|
完結済(全46エピソード)
|
ハイファンタジー〔ファンタジー〕
仲間を失い一度は魔王討伐を諦めた勇者が、最強の魔女と出会い再び立ち上がるやり直しストーリー。
突如降臨した魔王を討つ為に、王の命令でこれまで何人もの勇者が排出された。
しかし、その全てが魔王に辿り着く事無く、志半//
N4811IA|
作品情報|
完結済(全96エピソード)
|
ハイファンタジー〔ファンタジー〕
死体で異世界転移してきた記憶喪失の主人公と、敬語系×エルフ×最強×魔女なヒロインが結婚して、不老不死になった二人が持て余した時間を活かして、異世界を旅して巡る物語です。
のんびり旅をしていたはずが、気付けば神様との戦いに//
+注意+
特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。
この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。