- あらすじ
- 「国葬……? おれ、いや、私がですか……?」
思わず声が裏返った。昼間、アパートの部屋で安い菓子をつまみながらワイドショーをぼんやり眺めていたところ、インターホンが鳴った。ドアを開けると、スーツ姿の男が二人、背筋をまっすぐ伸ばして立っていた。
男たちは政府関係者を名乗った。名刺を差し出され、反射的に受け取った。それから「上がってもよろしいですか?」と尋ねられ、「まあ、はい」と答えて部屋に通した。
向かい合って床に座ると、二人同時に口角を上げた。おれも笑みを作ろうと口元を緩めたその瞬間、二人ともすんと表情を戻した。そして、わずかな沈黙のあと、男たちは国葬について話し始めた。
てっきり、政府のお偉いさんが死んで、国葬をするかどうか、その是非についてアンケートでも取っているのだと思った。しかし、違った。なんと、死後におれを国葬するというのだ。
- Nコード
- N0493LR
- 作者名
- 雉白書屋
- キーワード
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- ジャンル
- ヒューマンドラマ〔文芸〕
- 掲載日
- 2026年 01月25日 11時00分
- 感想
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- 文字数
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おれの国葬 :約4000文字 :社会
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