- あらすじ
- 彼女を「救った」人間は何人もいた。けれど彼女の名前を知っている人間は、一人もいなかった。
勇者ユリウスは奴隷市場で鎖に繋がれた少女を金貨十枚で買い、「もう大丈夫だ」と微笑んだ。世間はそれを美談と呼んだ。だが異世界に転生した元東京地検の検事・橘蓮司は、それを人身売買だと断じる。
善意だろうが対価を払って人を譲り受ければ売買である——法制局の末席書記官として、蓮司は勇者を王宮の裁定の場に引きずり出す。廷臣は反発し、騎士団は激昂し、味方は誰もいない。それでも蓮司は一つの事実を突きつける。「この国の奴隷台帳には、名前を書く欄すらない」と。
だが法の正しさを振りかざす蓮司自身もまた、あることに気づいていなかった。勇者も、商人も、裁定官も、そして自分も——誰一人として、少女本人に「どうしたい?」と聞いていないことに。
これは、法律で世界を正す話ではない。一人の少女が、自分の名前で看板を出すまでの話だ。
追加:
━━━━━━━━━━━━━━
◆本作は『ギルド労務官リーゼの事件簿』Episode 0 です。
名前すらなかった少女が、やがてギルド労務官となる物語の、すべての始まり。
▶【連載中・全10話予定】Episode 1『役立たず』と追放された鑑定士の三年分の祈りを、元奴隷のギルド労務官が全額取り戻す ~全10話・3日間連続投下~
▶連載中・全10話予定 Episode 1・全10話
『役立たず』と追放された鑑定士の三年分の祈りを、元奴隷のギルド労務官が全額取り戻す ~「まず、お名前を教えてください」から始まる異世界リーガルざまぁ~
https://ncode.syosetu.com/n1947ma/
▶ Episode 0.5『役立たず鑑定士の業務日誌』 https://ncode.syosetu.com/n0742ma/
- Nコード
- N0248MA
- シリーズ
- ギルド労務官シリーズ
- 作者名
- lilylibrary
- キーワード
- 異世界転生 勇者 奴隷 ざまぁ 法律 人身売買 転生検事 短編 ヒューマンドラマ 王宮 裁判 承認 スローライフ 名前 パン屋
- ジャンル
- ヒューマンドラマ〔文芸〕
- 掲載日
- 2026年 04月04日 08時04分
- 感想
- 0件
- レビュー
- 0件
- ブックマーク登録
- 1件
- 総合評価
- 56pt
- 評価ポイント
- 54pt
- 感想受付
- 受け付ける
※ログイン必須 - レビュー受付
- 受け付ける
※ログイン必須 - 誤字報告受付
- 受け付ける
※ログイン必須 - 開示設定
- 開示中
- 文字数
- 3,899文字
設定
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
その善意、人身売買につき ~転生検事が勇者の奴隷購入を立件したら、誰も少女の名前を聞いていなかった~
作品を読む
スマートフォンで読みたい方はQRコードから
同一作者の作品
N8703LZ|
作品情報|
連載(全7エピソード)
|
ローファンタジー〔ファンタジー〕
ケルベロスは狂犬病予防法違反。聖剣の所持は銃刀法違反。召喚魔法は廃棄物の不法投棄。
異世界との次元の穴が開いて数年。東京に溢れる魔獣、転移者、闇ギルド――それらを「剣でも魔法でもなく六法全書で処理する」部署が、警視庁の//
N1068MB|
作品情報|
連載(全9エピソード)
|
ハイファンタジー〔ファンタジー〕
追放されたその日、困るのは私ではなく、追放した側でした。
冒険者ギルドの受付嬢リゼは、愛想笑いだけの窓口係ではありません。依頼の流れを整え、報酬を照合し、危険な案件には赤線を引き、面倒な苦情まで処理する実質的な運営中枢//
N4855MA|
作品情報|
連載(全7エピソード)
|
ヒューマンドラマ〔文芸〕
その人のそばだけ、痛くなかった。
イリスは王宮の隅で息を殺して生きてきた。他人の悪意が肌を刺す体質のせいで、人の多い場所にいるだけで全身が悲鳴を上げる。母を亡くし、王宮本殿に召喚された日、廊下を歩くだけで肌が焼けた。
た//
N4144LZ|
作品情報|
連載(全15エピソード)
|
ヒューマンドラマ〔文芸〕
「剣も魔法も不要です。六法全書(げんこうほう)という名の『最強の鈍器』で、あなたに代わって合法的に息の根を止めて差し上げましょう」
ファンタジー世界でおなじみの「異世界テンプレ」。婚約破棄、辺境への左遷(追放)、手柄の//
N2551MB|
作品情報|
完結済(全4エピソード)
|
ヒューマンドラマ〔文芸〕
追放されたのに弱くならないどころか、国のほうが困るタイプの主人公です。
魔法が知財で管理される帝国。特許審査官アレクシアは、宮廷魔導士長の新魔法を侵害判定で差し止めたことで、国家反逆の名目で国外追放される。
しかしそれ//
+注意+
特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。