- あらすじ
- 元禄の頃の尾張、柳生家の次代当主である柳生厳延(としのぶ)は、正月の稽古始に登城した折り、見るからに只者ではない老人とすれ違う。いかにも剣の達人らしき様子に、丸に三つ柏の家紋を入れた裃……そして以前にも一度この老人を見たことがあったことを思い出し、厳延は追いかけて話を聞く。
その老人こそは嶋清秀。剣聖・一刀斎の薫陶を受け、新陰流きっての名人、柳生如雲斎にも認められながら、かつてただ一度の敗北で全てを失ったのだと自らを語った。
〝宮本武蔵がなごやへ来りしを召され、於御前兵法つかひ仕合せし時、相手すつと立合と、武蔵くみたる二刀のまゝ、大の切先を相手の鼻のさきへつけて、一間のうちを一ぺんまわしあるきて、勝負如此ニ御座候と申上し〟
伝説に語られる勝負に、しかし名を遺すことなく歴史の闇へと消えた剣士の、無念と悔悟の物語。
アルファポリスさん、カクヨムさんにもマルチ投稿しています。
- Nコード
- N0097GU
- 作者名
- 奇水
- キーワード
- R15 残酷な描写あり 伝奇 史実 時代小説 剣豪 柳生新陰流 宮本武蔵 一刀流
- ジャンル
- 歴史〔文芸〕
- 掲載日
- 2021年 02月09日 20時36分
- 最新掲載日
- 2021年 02月14日 17時14分
- 感想
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元禄尾州柳生剣談 勝負如此ニ御座候(しょうぶかくのごとくにござそうろう)
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