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史的な夜話 その7

作者: 戸倉谷一活

私:あのぉ。

友:はいはい。

私:長らくのご無沙汰で。

友:はいはい、長らくのご無沙汰やねぇ。お元気でしたか?

私:色々と忙しいて。

友:まぁ、しゃぁないわな。

私:ほんまに申し訳ないですわ。

友:そいで、今日はどないしたんですか?

私:ぃゃぁ、最近ね、YouTubeを観とったら、兎が泳いどる映像があったんですよ。兎って泳ぐんやなぁ、思て。

友:兎が泳ぐんかいな。そりゃぁ知らなんだよ。機会があったら観てみるよ。

私:そいでさ、思い出してんけど、因幡の白兎って話、ありますやん。

友:どこをどないしたら、兎が泳ぐ話から、因幡の白兎の話が出てくんねん?

私:ぃゃぁ、泳げるんやったら、鰐呼ぶなよって思わへん?

友:ほんまに兎、泳いどったんかいな。そもそも兎って世界中に居るんちゃうんけ?

私:世界中に居るらしいね。

友:日本の兎が泳ぐんか、海外の兎が泳ぐんか、まずそこをはっきりさせなあかんやんか。

私:確かに、言われると反論でけへん。

友:それにな、白兎って言うけど、ほんまに白兎か、ちょい怪しいらしいで。日本の兎って基本、毛ぇは茶色やんか。

私:ほな、あれか、因幡の茶兎っけ?

友:この、因幡の白兎の話が出てくる「古事記」と言う書物があってさ、そこには「稻羽之素菟」と表記されとるんやな。そいでさ、この「素」をどない捉えるかって言うんが問題なんやな。

私:なんか、あれやな、素兎って聞くと、素うどん思い出すよ。

友:食い気だけで生きとるんかい!

私:ぃゃぃゃ、申し訳ない。

友:話戻すけど、「素」を白と解釈したら、まぁ、「素菟」は白兎で間違いないやろうけどな。

私:ほな、島根県に白兎が棲んどる言うことか。

友:日本に棲んどる兎ってさ、ニホンノウサギ言うて、大きく四つのグループに分けれるんやって。キュウシュウノウサギ、トウホクノウサギ、サドノウサギ、オキノウサギの四つな。

私:アマミノクロウサギは入らへんねんな。

友:あれは全く別もんやし、今、それを入れたら話が前へ進まへんの!

私:ごめんちゃい・・・

友:そいで、キュウシュウノウサギって言うんが、九州、四国、本州でも暖かい地域で雪があんまし降らん土地に棲んどるんやな。

私:ほな、トウホクノウサギって言うんは東北地方やな。

友:まぁ、東北地方で間違いではないねんけど、北陸とか、山陰とか、雪の多い地域に棲んどるんやって。そいで冬になると毛が白うなるんやって。

私:ほな、因幡の白兎って冬の話やってんやな。

友:まぁ、そうなるわなぁ。

私:そいで、サドノウサギとオキノウサギはどないなってん?

友:そこに話を戻すんかいっ!

私:気になるやん、気にならへんか?

友:サドノウサギは文字通り、佐渡島に棲んどって、冬になると白い毛に生え替わるんやな。一方、オキノウサギは年中茶色らしいねん。

私:隠岐は冬でも雪が積もらんねやろか。

友:そういう事なんやろうなぁ、行ったこと無いから知らんけど。

私:冬の日本海をさ、船で隠岐まで行ったら、酔いそうやなぁ。

友:多分、最初の五分ぐらいで酔って、甲板で倒れてそうやで。

私:昔、船で大阪南港から那覇まで船で行ったことがあったんやけど、途中、台風に遭うてさ、ようやくの思いで那覇に着いたはええけど、平衡感覚が狂ってもうて、まっすぐ歩かれへんかってさ、あれは今思えば、ええ体験やったよ。

友:今時、船で大阪から沖縄まで船で行こうなんて奴、居らんやろうなぁ。

私:ぃゃ、そもそも船便が無いなってもうて、今や鹿児島港から離島経由、奄美諸島とかの離島を経由しての那覇行きしかあらへんねんで。

友:博多からの船便無かったか?

私:貨物船はあるらしいけど、お客さん乗せるのは鹿児島発やで。

友:ほな、鹿児島まで行かなあかんわけやな。

私:今、飛行機の方が安うて早いやん。

友:そりゃそうだ!

私:ついつい船の話になってもうたけど、なんの話やったっけ?

友:ぃゃ、そやから因幡の白兎・・・

私:因幡の白兎が船乗って隠岐に行く話やったな。

友:アホか?

私:ごめんちゃい。

友:広島大学のさ、デジタルミュージアム言うところに寄ると、広島県にはキュウシュウノウサギとトウホクノウサギの両方が棲んどるみたいやで。

私:あれやな、広島県言うたら北の方は山一杯やし、雪積もりそうやな。

友:案外の豪雪地帯らしいで。

私:瀬戸内海の方ばっかし見てるせいか、豪雪地帯のイメージあらへんよな。

友:日本海を渡ってきた、大陸からの冷えた空気を中国山地で受け止めるからな。ごっつう冷えるはずやで。

私:わし、寒いの嫌いやから、瀬戸内海沿岸で住みたいな、広島県に住むことあったら。

友:そないなこと言うとってやで、実際には無茶苦茶寒い土地で残りの人生過ごすことになるやもしれへんで。

私:やめて!

友:まぁ、そないなことで広島県は意外と豪雪地帯と言うことでした。

私:そいで結局、因幡の白兎って何をして有名になったんや?

友:簡単に言うと、ワニを騙して皮剥がされたから、有名になったんやな。

私:そりゃぁ騙す方が悪いで!

友:そこまでして有名になりたかったんやろうなぁ。

私:なんかあれやな、最近で言う処の、自分で悪いことして、それ撮影してネットでさらして警察に捕まっとる奴に似てないか?

友:でも、あれやで、この白兎、警察に捕まらんと主人公の大国主命に助けて貰うとるから、脇役にしてはおいしいところ持って行っとるで。

私:白兎って脇役やったんかいな!

友:今までなんやと思とってん?

私:てっきり、因幡の白兎言う童話の主人公か、と。

友:古事記という、由緒正しい歴史書に出てくる、全体で言うたらほんの一瞬かもしれへんけど、大事な役なんやで。

私:知らんかったよぉ・・・

友:今の日本の教育はどないなっとんねん!

私:ぃゃ、小学校出たん、四十年ぐらい前なんやけど・・・

友:その頃やったら、学校で習わんかったか、古事記って?

私:知るかいや!

友:そりゃぁ学校で成績が下から数えて三番以内になるで。

私:放っといてんか!

友:話進めて宜しいか?

私:まだなんかあるんかいな。

友:その白兎な、怪我しとるわけやんか。

私:鰐に喰われてな。

友:喰われとったら話、前へ進まへんやんけ。大国主命が墓建てて、白兎のために線香の一本でもあげて終わりやんけ。

私:ごめんね!

友:そいでさ、続けると、大国主命が白兎に怪我の治療法を教えてやな、白兎は無事に怪我が治るんやな。

私:そりゃぁ良かったやん。

友:そんだけなんやけど、な。

私:ほんま、ちょっとだけやんか。もうちょい出番無いんかいな。

友:これでな、大国主命には医学の知識もあるって、さらっと示しとるんやな。

私:どこの医学部出たんやろうな。

友:そこまでは、知らんよ。うんと昔の話やし、記録残ってへんねやな。

私:一番大事なところやんけ!

友:どこが?

私:おんなじ大学の医学部出たら、白兎と話でけるやんか!

友:無茶苦茶や・・・

私:ぃゃ、白兎と会話やから、獣医学部か?

友:知らんし・・・

私:そいで、話は終わりか?

友:そもそも誰が話を始めてん?

私:わし知らんし・・・

友:ここまで話したから、一つ、気にならへんけ?

私:なにが?

友:ワニ、出てくるやん。

私:あぁ、白兎襲う役やったな。夜の繁華街やったら、「お嬢ちゃん、おっちゃんとラブホ行かんけ?」みたいな感じやな。

友:どっからそないな発想が出てくんねん?

私:ちゃうけ?

友:どっか行け!

私:非道い扱いやな。

友:このワニって言うんが、魚類のワニか、爬虫類のワニかって、もめとるんやな。

私:魚類のワニって、魚に脚は無かろうが。

友:ぃゃぁ、これは誤解を招く言い方やったけど、方言でさ鮫をワニって言う地域があって、丁度島根県とか鳥取県とか、広島県に岡山県ではワニ言うたら鮫のことやから、注意せなあかんで。

私:注意すること有るけ?

友:魚屋行ってな、「ワニ有ります」って書いてあっても、爬虫類のワニが売っとるわけやないでって、ことよ。

私:あぁ、なるほど。

友:日持ちがするとかなんとかで、冷蔵庫や冷凍庫が無かった時代に、鮫の身が山間部まで運ばれて、海の幸や言うて食われとったらしいで。

私:ょぉご存じで。

友:今調べた。

私:あぁ、そぉ、ふぅ~ん。

友:大阪府のさ、豊中市に待兼山って言う山が有って、ここから鰐の骨が出てきたんよ。何万年も前には日本にも鰐が棲んではったらしいて、マチカネワニって名前も付けられてんけど、大国主命が活躍した時代には、爬虫類の鰐も居ったんかなぁ、そう思うんやな。

私:そういう説もあるんやな。

友:ぃゃ、わしが言うとるだけやし。

私:聞かんかったことにしとこ。

友:聞いてぇ~

私:あんたの話、真面目に聞いとったら、間違ったこと身に付きそうやんか。

友:まぁ、そない言わんと、続きを聞いてくれや。

私:逃げれへんもんなぁ。

友:日本には鰐、居らんけどな、中国には鰐が棲んどるんやな。

私:そうなんや。

友:ヨウスコウワニ言うて、その名の通り、揚子江に沿った地域に棲んどるんやけど、全長が二メートルぐらいで、口も小そうて、魚とか、貝とか、そういうもんを食べとるんやって。

私:ふぅ~ん。

友:そいでさ、因幡の白兎の話が載っとる古事記という本が書かれたんが、和銅五年の正月らしいねん。

私:当然、和銅五年は西暦何年やねんと、聞いたるな。

友:七一二年。但し、ユリウス暦やから、今の西暦とはまた微妙に違いがあるんやな。

私:そのユリウス暦と今の西暦の違いって、鰐の話に深く関わってくるんか?

友:否、何一つ噛まへんで。

私:ほな、説明したらあかんで。

友:心配しなや。わしも難しいて説明でけへんし。

私:それ聞いて安心したわ。

友:そいでな、この七一二年の前後になにがあるか、わかるけ?

私:それがわかったらな、誰も苦労はせんわい!

友:まぁ、そない言わんと、考えてくれや。

私:早よ、答え先に言うてくれや。考えとうないんや。

友:学校で習たと思うけど、遣隋使と遣唐使があるんやな。

私:なんやったっけ?

友:要するに、中国の皇帝に、挨拶に行く使いやな。

私:今やったら、習近平さんに挨拶するようなもんやな。

友:今の話はどないでもええねん。

私:岸田さんが飛行機乗って、ピューンッ!

友:七百年代は飛行機も無いし、船で、何日もかけていくから、大変やってんで。

私:思い出した。鑑真とか言う坊さんが苦労して日本に来たんも確か、その時代やったよな。

友:その時代よ。

私:その時代やったか。

友:言うても、鑑真さんが来はったんは七五四年やから、古事記の方が先なんやけどな。大事なんは、古事記が執筆されとった前後に、日本人が中国に行っとった言う点な。

私:はぁ、成る程。

友:まず、遣隋使は六百年から六一八年の間に、合計五回と言われとるんやな。ウィキペディア読んどっても、三回から五回と書かれとるし、カウントしたらあかん回があるんやろうな。

私:カウントしたらあかんって、なんやねん。

友:ここは気にしたらあかん。話が長うなるだけやで。

私:ほな、聞かんかったことにしとく、わ。

友:それでええねん。そいで六一八年に隋が滅ぶんやな。その後、唐がでけて、遣唐使が始まるんや。この遣唐使は学者さんによって十二回から十四回、十五回、十六回、十八回、二十回と説が分かれるんやな。

私:なんか、無茶苦茶やん。一回ぐらいずれるんやったらまだわかるけど、十二回と二十回やったら、八回も違うんやで。おかしかろう。

友:おかしかろう言われても知らんがな。気になるんやったら、自分で図書館行ってな、遣唐使に関する本、片っ端から読んだらええやんけ。

私:そないな事してみ、目ぇと鼻と耳から煙出てな、脳みそオーバーヒートしよるで。これ以上頭悪なったらご先祖様に申し訳立たんやろ。

友:あんたのご先祖様まで知らんがな。言うか、誰やねん、こないに頭の悪い奴、話の聞き手に選んだんわ!

私:選んだ奴、出てこい!

友:それ、わしの台詞やで。

私:あ、ごめん・・・

友:遣唐使の第一回目が六三〇年からで、最後の遣唐使が八三九年に帰国したんが、最後やな。

私:今、鰐の話やったよな。

友:だから、日本には鰐居らんけど、中国で鰐を見た人がさ、古事記の中で鰐の話を無理矢理突っ込んだんや無いかって、わしはそない思たんよ。

私:おっさん、頭大丈夫か?

友:心配せんでも、わしが一番おかしいって思とるさかい、大丈夫や。

私:それは、真に受けてええんか?

友:話し続けるとな、今は絶滅しとるけど、中国にはハンユスクス言う鰐も居ったんやな。

私:それがどないしたん。

友:その、若干発音が嫌なハンユスクスは最大で六メートルぐらいの鰐なんやけど、どうにも迷惑やったらしいて、唐の時代、さっきの遣唐使の時代に駆除の対象やったらしいて、明の時代頃には居らんようなったんちゃうけって言われとるんやな。

私:なんかあれやな、現代でも駆除で種が消えてまう動物居るけど、この時代にも居ったんやな。

友:この、ハンユスクス、な、ヨウスコウワニと一緒で口が細長うて、人間襲うタイプでは無かったらしいねんけど、ハンユスクスに近いと言われとるインドガビアル、マレーガビアルと同じで魚とか、ちっこい哺乳類とかを食べとったんちゃうけって言われとるんやな。まぁ、今居らんから実際のところはわからんけど。でも、古事記が書かれる時代に、日本人が鰐の実物を見る機会って言うのはあったわけやし、何らかの影響を及ぼしてないかなぁ、思うんよね。

私:六メートルの鰐って、結構怖いよな。川泳いどって、ガブッて・・・

友:話、聞いてた?

私:ヨウスコウワニの六メートル版、やろ?

友:遣隋使はわからんけど、遣唐使は一席の船に百人、多い時は百五十人も乗っとったとか、そういう記録もあるんやな。それが最大で四隻、多くて六百人が中国に行ったわけや。

私:今と違て、小さい船なんやろ。なんかごった返してそうやなぁ。

友:言うとくけど、船には電車みたいな吊り革とかは無いからな。

私:それぐらいは知っとるよ。

友:当然やけど、船には船員さんが居てはるわけで、その人達がそれぞれ地元に帰ってさ、「中国行って、鰐とか言うて口が大きい、魚やらちっこい動物食う動物見たよ」って話したら、周りの人はどない思うやろか。

私:わしも行きたいとか、思わんか。

友:そうや無うて、鰐=水に棲む口が大きい奴=鮫って解釈が変わっていって、鮫のことをワニ言うようになったんやないかって、考えたんよ。

私:ほんまかいなぁ~

友:そやからさ、あくまでもわしの勝手な推理や!気にしたらあかんし、真に受けたらあかんで。

私:ここまでわしは何を聞いてきたんやろうか?

友:気にしたらあかんで、気にしたら!

私:なんでもええけど、中国には鰐が居った言うことで、話は終わりやな。

友:ところがどっこい、話はまだまだ続くんやな。

私:続くんかいっ!

友:実は海外にも、似たような、鰐が騙される話があるんやな。

私:そうなんや!

友:世界の四大文明みたいに、偶然、似たような話が起きた可能性もあるんやけど、遣隋使や遣唐使で中国行った人が、持ち帰った話から因幡の白兎の話ができたとも言えるなぁ、思うんよ。どない思う?

私:知るかいや!

友:一番近い話がインドネシアにあってさ、鼠鹿言うて要するにマメジカ言う鹿の仲間でやたらちっこいのが居るんやけど、そいつが鰐を騙してな、川に鰐並べて、その上を通って対岸に行くとか、そういう話や。あと、アフリカでも兎が鰐を騙して水の上並べて、渡って行くとか、そういう話があるんやな。

私:インドネシアやったら、それこそ中国経由で話が伝わってくるやも知れへんけど、さすがにアフリカの話は似とるけど、日本まで来うへんやろ。

友:そない思うやろ。何か一つ、忘れてまへんか?

私:何を忘れとる、言うねん?

友:シルクロード!

私:シルクロード?

友:そぉ、シルクロードは大陸の東西を繋ぎ、多くの物品を運びました。その物品を運ぶのには当然、数多の人が移動しました。そぉ、中国には西方から多くの人が来ていました。そしてその一部、何人かは日本にも来ていたのです!

私:なんか、マルコ・ポーロを思い出したよ。

友:時代はちゃうけど、マルコ・ポーロも立派な人やで。中国まで来て、な。

私:そいで、そろそろ話は終わりか?

友:ウィキペディアによると、イラン系のペルシア人が何人か記録に残っとってさ、昔麻帝弥しゃくまたいみ乾豆波斯達阿けんずはしだちあ麻奈文奴まなもんぬ路子工みちのこたくみ木素貴子もくそきし文賈古子もんかこし陽貴文ようきぶん陽古ようこ、㥄貴文りょうきぶんの九人やな。

私:当然、記録に残ってない人も居るわけやな。

友:居るやろうなぁ。一人や二人や無うて、わさわさ居るやも知れへんで。

私:そいで、そういう人が遠い国の話を持ってきた可能性もあるわけやな。

友:わしはそう思とるし、もしかするとアフリカ系の人かて、一人や二人は日本に来たかもしれへんし、そない考えると、シルクロードの持つ魅力とかって、凄いよな。わし、今、自分で話しとってシルクロード凄いって思とるんよ。

私:さっき名前の出てきた、イラン系の人達って日本で人生過ごして、子孫なんかも残したんやろうか。

友:残したかも知れへんし、その子孫の中にはうちらも含まれるやも知れへんで。遺伝子情報から、ちょっぴりでもイラン系の遺伝子が出てくるかもしれへんで。

私:イランとか、いわゆるペルシアっぽい土地に行ったら、案外違和感無かったりしてな。

友:一回ペルシア辺りに旅行してみたらどないや。血が騒ぐやもしれんで。

私:まず飛行機代、くれ。

友:その前にパスポートの取得やで。

私:冗談はさておき、そろそろ終わりやな。

友:そない思うやろ?

私:まだなんか続くんか?

友:まだまだ続きまっせ。

私:帰りたいよぉ~

友:そないなこと言わんと、最後にもう一つだけ、聞いてぇ~

私:(・_・、)

友:ほんまに最後やから、お願いやから聞いて。

私:。゜(゜´Д`゜)゜。

友:話しづらいなぁ・・・

私:早よ話しなはれや。

友:鰐について調べとったんですよ。

私:うん。

友:そしたらさ、日本に鰐が流れ着いたって言う記事を見付けたんですよ。ネット上で。

私:はぁ?

友:一つは南海日日新聞、これは奄美大島の新聞なんやけど、二〇一七年の十一月四日の記事にあったんよ。瀬戸内町の加計呂麻島にさ、十月三十一日と十一月三日に長さ六十センチのワニが立て続けに流れ着いたんよ。残念ながら十一月三日に見付かった奴は弱っとったらしいてすぐに亡くなってんけど、残る一匹はどこぞの大学が引き取ったとか、そういう話や。

私:誰かが持ち込んだんやないんかいな。

友:誰もその点を疑わへんねん。なんでやと思う。

私:知らんがな。

友:実を言うと、昭和四九年の十月十三日にも鰐を捕まえとってさ、この鰐は国民宿舎の池で飼うとったらしいねんけど、四年か五年か経った有る時に、水温調整用のヒーターを導入したら鰐が噛んでもうて感電して死んだとか、そないな呆気無い最期やったって。

私:可哀想な鰐やなぁ。

友:ここで気になるんは、昭和四十九年即ち一九七四年と二〇一七年、両方共十月に鰐が流れ着いとるんやな。似たような気象条件やったんかなぁ、そない思わんか。

私:知らんし。

友:わしも気象の専門家やないから、知らんけどな、案外、調べたら同じ条件やったとか、そないな答えが出てきそうなんやけど、代わりに調べへんけ?

私:無茶言うし・・・

友:話はこれで終わらへんねんで。

私:まだ続くんかいなぁ・・・

友:同じ奄美大島の住用という土地にも昔、鰐が居ったんやな。

私:奄美大島って鰐が来やすいんかいな。

友:知らんけど、江戸時代の後半、鹿児島藩士の名越左源太言う人が事件に巻き込まれてな、奄美大島に流されはるんや。

私:悪いことしたんやな。

友:ここで細かい話はせんけど、単純に言うたら派閥抗争みたいなもんや。暇やったら「お由良騒動」って調べてみ。

私:そいで、その、名越左源太さんがどないしてん。

友:この名越左源太さんな、奄美大島で各地を訪ね歩いて見聞きしたことを「南島雑話」って本にまとめてはるんやな。そこに鰐の話が入っとってやな、実は名越左源太さんが直接目にした話では無く、それよりも五十年前の話を聞いたってことやねん。

私:結局、いつの話やねん。

友:名越左源太さんが奄美大島に入ったんが嘉永三年の四月二十九日で、安政二年の六月十日に奄美大島を離れたんやな。

私:嘉永三年とか、安政二年言われてもわからんよ。

友:嘉永三年が西暦一八五〇年、安政二年が一八五五年な。そいで鰐退治があったんは寛政十二年二月のことやって。

私:そやから西暦で言うてくれ。

友:寛政十二年は一八〇〇年、な。

私:鰐、ほんまに奄美大島好きなんやな。

友:その話は今から語るけど、その前にさ、寛政十二年二月の鰐はな退治されてさ、退治した人達が食べたらしいねんけど、おいしかったとの記録が残っとるんやで。

私:美味しかって良かったけど、どないな味したんやろな。

友:海亀に似た味、だったそうな。

私:そんなんまで記録が残っとるんかいな。

友:あれやな、名越左源太さんが、きっちり地元の人達から聞き取り調査をした結果やな。

私:そやけど、なんで奄美大島ばっかし鰐、来んねん?

友:まだあるで。

私:なにが?

友:鰐の記録。

私:まだあるんかい!

友:目ぇ覚めたやろ。

私:ぃゃ、眠いけど・・・

友:京都にさ、橘南谿言うお医者さんが居ってな、この人が「東西遊記」という旅の記録を残してはるんやけど、その中に三島村の硫黄島には鰐が居て、しばしば人を襲うって書いてはるんやな。

私:人、襲われとるやん!

友:この南谿さんが鹿児島辺りを巡ったんが、天明二年の八月から翌年二月にかけてやから、あ、天明二年は一七八二年、な。

私:さっきの、住用の鰐退治一八〇〇年やから、約二十年の差があるけど、おんなじ鰐やろうか?

友:奄美大島と三島村の硫黄島は距離が離れとるからな、あんまし一緒とは考えとうないけど、同じ硫黄島の話で一七四四年、延享元年なんやけど、硫黄島の沖で鰐が捕らえられてさ、幕府に献上されたんやって。

私:ほな、さっきの橘さんが書き残した鰐の話って、幕府に献上された鰐のことなんか?

友:ぃゃぁ、それが南谿さんの鰐と、幕府に献上された鰐が一緒なんか、そこはわからへんねん。

私:ほな、硫黄島に鰐が二頭居たかもしれへんわけやな。

友:可能性は否定できひんよ。

私:鰐、鹿児島県が好きなんやな。

友:あと一つ、記録があってさ、薩摩藩士の白尾国柱さんが「倭文麻環」って本を書いてはるんやけど、その中で先年と断りを入れた上で、甑島近海に鰐が出て、捕らえたとか、その様に書き残してはるんやな。ここで言う先年が具体的にいつのことかはわからんけど、この「倭文麻環」は文化九年二月一日の自序があるから、それ以前のことになるよな。

私:そやからさ、文化九年って西暦でいつやねん。

友:一八一二年。

私:一八一二年って、チャイコフスキーの曲に「一八一二年」ってあったやん。あの大砲とか、鐘の音が一杯入っている奴、知っとるやろ?

友:あんたも妙なもんは良ぉ知ってますなぁ。

私:あれ、なんかで知ってさ、レコードや、あれ買うてさ、何回も何回も聴いたよ。なんか知らんけど癖になる面白さやな、あの曲。そいでさ、あの大砲な、ガンダムのビームライフルで代用したらどないなるやろかって、何度も思てんけど、どない思う?

友:世代がわかるやっちゃなぁ。もうちょい他のこと考えなはれや。

私:戦艦大和の主砲使うとか?

友:ぃゃ、聞いたわしが悪かった。

私:どないしたん?

友:ぃゃ、忘れてくれ。

私:そやけど、一回でええから生で聴いてみたいよ、「一八一二年」を。

友:自衛隊かなんかの演奏会やったら、大砲付きで聴けるんやないか?

私:自衛隊から門前払い受けそうやなぁ、わし・・・

友:そいで、話戻してかまへんか?

私:大和の主砲使う話やったっけ?

友:どこぞの屋上から突き落としたろか!

私:ごめんちゃい・・・

友:一八〇〇年の住用の鰐、一七四四年に硫黄島の沖で捕まった鰐、それが年はわからんけど甑島近海で捕まった鰐、最低三頭の鰐が江戸時代後期の鹿児島県に居ったと言えるよな。

私:鹿児島県の人は、どない思とるんやろなぁ。

友:その辺はわからへんけど、県史とかでどないな扱いなんか、その点は気になるよなぁ。

私:あれ?

友:どないしたん?

私:ぃゃ、鰐ってさ、アフリカとかで川とか沼にいるイメージやん。海で鰐が捕まるって、おかしかないか。

友:ようやく、本題に入ることができる・・・

私:ゑ?

友:鰐ってさ、あんたが言うように川、沼、池、湖みたいな、内陸の水のある場所に棲むんやけど、唯一、イリエワニって言う種類が海岸に棲んでさ、海水にも適応しとるんやな。

私:ふぅ~ん。

友:そいでもって、海を渡って遠くに行かはるんやな。

私:泳げるんかいな!

友:この点は、ナショナルジオグラフィックのホームページが詳しくってさ、二〇一〇年六月八日のイリエワニに関する記事が詳しくって上等よ。

私:そうなんや。

友:イリエワニってな、地図を見てもろたらええねんけど、ベトナムとかフィリピン辺りからオーストラリアの北部、インドの東海岸、インドネシアやパプアニューギニア、それと昔、日本が統治しとったトラック諸島辺りにも棲んどるやで。

私:これは、広範囲に棲んどるって言うてええんか?

友:広範囲に棲んどるって言うて、ええねんで。でな、ナショジオがイリエワニにGPSかなんか知らんけど、器械引っ付けて調査したら、二十五日で五九〇キロ移動した奴も居ったとか、そないな結果やってんて。

私:凄いなぁ・・・

友:まぁ、あれや、サーフィンの板みたいに身体をピンってまっすぐに伸ばして、ボディーサーフィンって言う方法で波に乗ってはるんやな。

私:言うたら、サーフィンの板が、人間乗せんと勝手に波乗ってるような・・・

友:そうかもしれへんよな。板が浮いとる思て知らんと近付いたら、鰐やった!

私:それでガブッて噛まれたら、痛いでは済まへんで。

友:ただ、なんでな、そないに長距離をイリエワニが移動するんかって言う、明確な理由はわからんみたいなんやな。状況から餌を探すとか、交尾相手を探すとか、新しい縄張りを探すとか、そういう理由が有るんちゃうかって言われてるんやな。

私:鰐に話聞くわけにいかんもんな。

友:例えば燕、居りますやん。

私:そろそろ、帰ってくる頃ですかね。

友:あの燕なんかでも、単純に北と南を往復しとるわけや無うて、日本で去年、巣作りして子育てした場所を覚えとって、確実に戻ってきますやん。

私:ですよね。

友:イリエワニも自分の目的地と帰るべき場所をきちんと把握してて、途中の通過地点なんかもしっかり覚えてはるみたいで、頭の中に地図が入ってるんか、それともGPSでも入っとるんか知らんけど、正確に行き来しとるみたいやで。

私:すごい話やねぇ。感心するよ。

友:自然界って言うか、動物の持つ本能って本当に凄いし、感心するよね。

私:それで話は終わるんやな。

友:ぃゃ、まだ終わらんで、奄美大島とか、甑島とか、硫黄島で見付かった鰐は果たして、どこかと行き来していたのか、それとも間違て流れ着いたんか、その辺は何とも言えへんねんけどさ。たかが鰐、されど鰐って感じで興味はあるんやけど、今後、鹿児島県に来とった鰐がどない調査されて、どないな答えが出てくるんか、誰か本格的に調査する学者さんは居らんかなぁ、思とるんやけど、出てこうへんやろなぁ。

私:そう言えば、さ、鹿児島県に鰐が辿り着いた言うことは、沖縄県なんかはなんも無いんかいな。

友:実は一件だけ沖縄県での記録があるんやな。ネットで調べとって偶然見付けたんやけど、西表島の記録でさ、川平さん言うて明治三十六年生まれの人が、昔話を語ってはるんやけど、西表島に見たことも無い動物が居って、まぁ、男どもが数人で退治したんやけど、腹を割いたら卵が出てきたから雌やったんやろうけど、この卵がかえっとったら大変なことになっとったんやろうなぁ、ってところまで話が残っとるんや。そいで旅人が通りかかって、これは鰐言う動物やでって教わったんやって。

私:西表島に鰐、かぁ・・・

友:ここでさ、一つ疑問に思わへんか?この雌鰐、どこで交尾したんやろうか、って。

私:ん?

友:そやから、お腹の中に卵が入ってたと言うことは、どこかで交尾しないと卵がでけへんわけやろ。

私:確かに。

友:ほな、この雌はどこかへ出かけて、雄見付けて交尾して西表島へ帰ってきたのか、それとも雄が西表島へ来て、この雌と交尾したのか、またはこの雌は事故で偶然、西表島に流れ着いて産卵するつもりだったのか、その点が謎なんやな。

私:事故で偶然?

友:さっき、ボディーサーフィンって話をしたけど、もしかすると鈍臭い奴で波に乗り損ねて、見当違いの方向へ流された結果、西表島に来たんか、台風かなんかに巻き込まれて命からがら西表島へ流れ着いたとか、その可能性はあるやん。例えば昭和七年十一月のことやけど、富山県の沖四〇浬で体長六十センチの鰐を見付けたという記録もあるんやな。漁師の網に引っかかったとか、そういう話やけど、さすがに十一月の富山沖で鰐が自分から泳いどるとは思えへんし、自分ではどないにもならん状態やったんやないか、そない思うんやな。

私:十一月の富山沖って単純に寒そうやし、南の国の鰐が好んで泳ぐとは思えへんよな。

友:その鰐がその後どないなったか知らんけど、最初に見付けた漁師さんはどないな気持ちやったやろなぁ、そこだけは直接聞いてみた気ぃするよ。

私:ほんまにびっくりしたがなぁ、みたいな感じやろな。

友:同じ十一月、二〇一七年には奄美大島に八十センチの鰐が二匹見付かっとるし、十月、十一月はなにかイリエワニが南から流されて来やすい時期なんかもしれへんよな。

私:あぁ、なるほど。ほな、毎年十月、十一月に海眺めとったら、鰐が一匹二匹って感じで流されとる可能性もあるんやな。

友:あるやろうし、油断しとったら鰐に噛まれたとか、日本国内でそないな事件が起きるやもしれへんよな。

私:そいで、西表島の鰐の話はどないなるねん。

友:あぁ、だから、どこかに雄がいないと雌は産卵せんわけやから、雌が出かけていったのか、それとも雄が訪ねてきたのか、交尾の後の移動中に間違て西表島に辿り着いたのか、三つの中の一つやと思てるんや。

私:ちなみに、あんたはどれが正解やと思うよ。

友:雌が出かけていった、説かな。

私:そうなんや。

友:根拠というかなんというか、一七二七年に編纂された「八重山嶋諸記帳」という書物にさ、浦内川の上流にミズサバとか言う化け物が棲んどったという記述があるらしいねん。サバって言うのは鮫のことらしいねんけど、あるいは鰐やとしてやで、何世代にもわたって西表島で鰐が暮らしとったとしたら、どなやろかって。

私:そう言えば、鮫って汽水域でも暮らしとったよな。国場川とか久茂地川でも普通に泳いどったやん。

友:浦内川ってウィキペディアによると、河口から八キロぐらいが汽水域になるらしいねんけど、オオメジロザメはアマゾン川で河口から四千キロも上流まで行ったとか、そないな記録もあるし、海外では淡水で普通に生活したとか、さ。国場川や安里川でも泳いどるとか言う例もあるし、ミズサバを鮫と解釈するか、鰐と解釈するか、微妙に思うんよね。でも、一七〇〇年代の西表島に住む人らがさ、言うたら悪いけど鰐という動物を知っとったかってなると、さっきの雌鰐の話や無いけど、旅人に聞くまで鰐を知らんと、見たことの無い化け物扱いやったやん。水に棲んで口が大きくて人をも襲うってなると、なんでもかんでも鮫として扱うとったんや無いかって思うんやな。

私:言われたら、そうなるやろな。

友:そいでさ、今でも西表島のマングローブのどこかに鰐が一頭ぐらい居るんやないかって、思てまうんやな。

私:それ、ほんまに鰐が居ったら、大問題とか言う表現じゃぁすまされへんぞ。

友:ほんまに居ったら誰か一人ぐらい犠牲になってやな、日本中大騒ぎになっとるで。まぁ、でも、地球温暖化がこのまま進んだら、イリエワニの生息地がちょっとずつ北上してやで、気ぃ付いたら八重山諸島とか、普通にイリエワニが棲んでますってことになるかもしれへんで。

私:観光地、大打撃やん!

友:イリエワニ、中国の南部にも棲んどる言うけど、具体的にどの辺りに棲んどるんか、そして北上の可能性があるんか、その辺の情報が無いから何とも言えへんけど、まず台湾でのイリエワニの目撃情報なんかがあったら、それが参考になるかもしれへんよな。まぁ、気楽に考えすぎなんかもしれへんけど、十年二十年は大丈夫ちゃうけ?

私:根拠は?

友:根拠なんてあるかい!

私:無いんかい!

友:でも、偶然の一頭が大きな災いになるかもしれへんし、泳ぎに行ってやで、一人行方不明や言うて、鮫に襲われたんやろか、実際には鰐やった言うことも今後、起きるやもしれへんし、例え一パーセントでも鰐の可能性だけは考えとかなあかんのとちゃうけ、これからは。

私:しかし、日本に人喰い鰐とか棲むようなったら、政府とかはどないすんねやろか?

友:心配せんかて、あんた、海に近付くこと無いやろ。

私:そない言うてな、油断しとったら近所の川に鰐居ったらどないすんねん?

友:知るかいや。そん時はあれや、日本で最初にイリエワニに食われた犠牲者にでもなったらええやんけ。百年ぐらいは名ぁ残るで。

私:嫌や、それ・・・

友:冗談はさておき、ネットでさ、イリエワニについて調べとったら、八丈島にもイリエワニが辿り着いたとか、そういう話もあるみたいなんやけど、詳しいことがさっぱりわからんやったんよ。江戸時代の話なんか、明治以降なんか、戦後のことなんか、大きさとか、そういう情報がさっぱり見付けられんやったんよ。ただ、黒潮の流れに乗って、六十センチとか、八十センチの鰐が流されたんかなぁ、それぐらいを推測するぐらいかなぁ。

私:なんか、コロンブスがアメリカ大陸を目指したみたいに、若い鰐が新天地を目指して旅に出た!みたいな感じやろうか。

友:絵本とか童話の題材には丁度ええかもしれんけど、現実で人喰い鰐が新天地目指す言うて日本に来られたら、そりゃぁ困るでぇ。

私:でも、ほんまに近所の海岸とか歩いとって、いきなり鰐がドバーンって出てきたら、どないしよ?

友:そやから、大人しゅう犠牲になっとき。

私:なんか、二十年ぐらいして、忘れた頃にほんまに襲われてそうで、嫌やなぁ・・・

友:そない言うねやったら、山奥で暮らしなはれや。

私:ぃゃぁ、海に近い方が、個人的には好きやなぁ。

友:ほな、鰐に襲われると言うことで。

私:アホらしい・・・

友:長々と話したし、時間も遅いし、そろそろ寝ようや。

私:結局、なんの話やってん?

友:さぁ・・・

 久しぶりの投稿なので正直、疲れました。

 随分と前から「因幡の白兎」に出てくるワニは魚類の鮫か、爬虫類の鰐か気になっていました。

 単純に言えば日本に爬虫類の鰐は居ませんし、魚類の鮫に軍配をあげれば済むことでしたが、調べてみますとかつて日本にもマチカネワニが棲んでいたことがわかりました。

 今回あれこれと調べて正確な答えは得られませんでしたが、それでも爬虫類の鰐、イリエワニかもしれない可能性が残ったことは成果でしょうか。

 本編でも少し触れましたが、近い将来、日本にもイリエワニが生息するかもしれません。一頭二頭ならば簡単に退治できるかもしれませんが、生息数も把握できず、駆除に手間取るとか、そういう事態に陥るかもしれません。

 素人の発想で申し訳ないのですが、今の時点で生息地の北限を把握して常より気を付けるしかないのでしょうか。

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