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2話:授与式1

教室に入ると、いつもよりザワザワとしていた。

といっても昨日、初めまして状態だったので普段のクラスメート達のことは全然知らないのだが。しかし、それでも流石にいつもこのテンションではないと思う。例えるなら全員が新作ゲームを買い、それをプレイするまでのあのワクワクした感じだ。だからなのか、みんな昨日まで初めまして状態だったはずなのにもう仲良く話している。響也は隣の瑠衣と一緒に出遅れた感を味わっていた。


「お前ら、どぉしたんだよそんなとこで突っ立って」


後ろから少しガラの悪そうな声が聞こえた。


「桜!良かった。俺らにはお前がいたな!」

「昨日はシバたろうってこころの中で呼んでごめんね」

「お、おぉ。」


桜改めシバたろうは若干引きながら答えた。


「てかなんだよシバたろうって」


シバたろうがだいたい想像がついた疑問を投げかけた。


「しばた ろうを繋げてシバたろうだよ」

「今後それ禁止な」

「えー、シバたろうって名前可愛いじゃねーかよ」


不服そうにシバたろうの禁止に響也が文句を言った。


「絶対、嫌だ。ほらここ邪魔だから行くぞ」


桜が断固拒否したのでシバたろうはなかったことになった。


「みんな仲良くなったなー」

「寮の奴らは共同生活だから、ある程度は前から仲良いぞ」

「え、昨日あまり話してなかったくない?」

「校舎に入るのは初めてだったから緊張してたんじゃねぇか?」

「・・・私達本当に出遅れてるじゃん」


2人は無意識に目を背けていた、当たり前の事実にがっくしと肩を落とした。2人は元来少し人見知りで、1人でいるところに話しかけるのも少し躊躇うのに、グループが固まっていると余計話しかけることは困難だ。


「まぁ、今からでもきっと間に合うよ」

「桜も寮だったよな、仲良くなるの手伝ってくれ」

「わり、おれ1人部屋な上、怖がられてるのか、話しかけたらビビられるんだよ。だから友達お前らだけだ」


頼みの綱は笑いながらちぎれていった。

「面白い!」

「続きが気になる!」

「応援してる」


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