授業の影で我慢する話
キーンコーンカーンコーン
授業の始まりのチャイムが鳴る。
影山は不安をかかえながら席に座った。
約30分後、その不安は現実となった。
(やっぱり…けっこうトイレ行きたいな…。)
影山は授業が始まる前から尿意を感じていた、なんなら前の授業の終わりから。
しかし、休み時間、影山は友達と話すのに夢中になってしまいトイレに行くタイミングをのがしてしまった。
そして今にいたるというわけだ。
(後15分、我慢できるかな…。)
先生や周りの人の話など上の空である。
(やばいっ。)
影山は尿道をおしっこが通る感覚をおぼえた。
影山はとっさにハンカチをスカートの下にはいている体操服のズボンから取り出し、股にあてた。
さいわい、尿はハンカチまで倒達しなかったが、パンツはしっかりぬれてしまっているのが分かった。
このままでは漏らすのも時間の問題である。
影山はハンカチを股に当て続けた。
ちびっても大丈夫なように、というのもあるが、股をおさえたいという思いの方が強かった。
(後10分…ほんとにやばいかも…。)
かなり限界を感じている影山だったが、授業中にトイレに行くような勇気はなかった。
残りの10分、影山は我慢を続けることに決めた。
(あー、ほんとにやばい。早くー、早く終わって!)
ジョッ
(んっ!)
今度はズボンまでぬれてしまった。
影山は自分の局部をズボンの上からさわり、それを確かに感じた。
(あー、やばい!ほんとにやばい!)
(おしっこ行きたいーー。)
授業はあと3分。
ジョッ
今度はしっかりと影山のおしっこがハンカチをぬらした。
(おしっこおしっこおしっこおしっこおしっこおしっこおしっこおしっこ…)
キーンコーンカーンコーン
授業の終わりのチャイムがなった。
影山は礼が終わると、話しかけてきた友達を軽くあしらってトイレへ向かった。
(やばいやばいやばい…)
影山はかけ足でトイレの個室に入り鍵をしめた。
バタンッ
(やばい。もれるもれるもれるもれる…)
ジョッ
(まってまってまって、もうすぐだから。)
影山は和式トイレをまたぎ、身もだえながらズボンとパンツをずらし、スカートをたくし上げ、その場にしゃがんだ。
「ふぅ。」
シュォォォオオオオオオオオオ
影山の局部から出たおしっこが激しくトイレの水にうちつけられる。
ショオオオオオオオオオオ
ショオオオオオオオオオオオオオ
ショオオオオオオオオオオ
「はあ。はあ。」
シュイッ シュイッ
カラカラカラ
影山は長い我慢のすえにヒクヒクする自分のアソコを優しくトイレットペーパーでふいた。
個室を出て、手を洗いハンカチを取ろうとズボンのポケットに手を入れると、ハンカチを机の上に忘れてきたことに気付いた。
影山はすぐさま教室に戻り顔を赤くして、ハンカチを隠すようにしてズボンのポケットに入れた。
最近、執筆にあたって『オ』(カタカナのお)を見る機会が異常に増え、この作品の制作中に無事ゲシュタルト崩壊したことをここでご報告いたします。