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転生するには試験が必要です。  作者: 勝羅 勝斗
2/20

2話

暗い。何も見えない、何も感じない。


ここは何処だ?俺はどうなった・・・


「・・・たかしさん」


誰だ?俺の名前を呼ぶのは・・・


「たかしさん、起きてください」


え!?


「はっ!」


俺は眼を見開き、慌てて辺りを見渡す。


雲があちこちに広がっていて、俺の視界の中央には、一人の天使の女性が立っていた。


「天使?」


俺が驚いてそう言うと、天使はクスッと優しく微笑んで続けた。


「初めて見る方は皆さん同じ反応をなさるんですよ?可愛いですよね」


「えぇ!か、可愛い?ですか・・・」


「ええ〜とっても!」


なんだろう?初対面だからか、すごく反応に困るんだけど、こうゆう時はどうすればいいんだろう


俺が困惑していると、彼女がコホンと咳払いをして続けた。


「改めまして、和泉 孝さん。死後の世界へようこそ、私は案内人を努めさせていただいています。天使のミチエルです」


ミチエルは、百点満点の笑顔の後、姿勢を整え一礼する。


「死後の世界・・・やっぱり俺は死んだんですね・・・」


目線を落とし、肩を竦めている俺に、ミチエルは一枚の紙を差し出してきた。


「あなたには、死後の進路について大きく三つ用意されています。」


「死後の進路?」


「よく読み込んでから選んでください」


 一、天国か地獄に行って永遠に過ごす、昇天コース ※ 書類選考必須


 二、現実世界もしくは異世界に生まれ変わって人生をやり直す、転生コース ※実技試験必須


 三、天使の聖なる光で魂ごと消滅する、抹消コース ※ 審査なし(オススメ) by ミチエル


何か最後にとんでもないことが書いてあるんだけど・・・


「最後のは冗談ですよね?」


「本当です♡」


いや、怖いよ・・・


「じゃあ、転生コースでお願いします」


「承りました。では、この先に役所がございますから、転移魔法で手前までお送りしますので、詳しくはそちらの転生課で話を聞いてください」


天界にも役所があるのか、すごいな


「最後にこちらをお持ちください」


一枚の紙を渡される。


「生歴書?」


「転生に必要な書類ですので」


「わかりました。ありがとうございます」


「試験頑張ってください、応援しています」


次の瞬間、俺の周りに魔法陣が形成され、俺は聖なる光の中に消えていった。









ご観覧ありがとうございました。

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