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転生するには試験が必要です。  作者: 勝羅 勝斗


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10/20

10話

俺の目の前には十二体の動物の彫刻が立ちはだかっている。


これはさすがに多いな・・・


俺は全力で走りながらそんなことを考えていた。


「はぁーっ!!」


芸術家男が両腕を真横に伸ばして広げながら話しかけてくる。


「どうです?これが私の最高傑作の作品達なのです!存分に楽しんでください!」


芸術家男はよほど興奮しているのか、口が裂けそうなほどの不気味な笑みを浮かべている。


「せっかくの素敵な展覧会だがお断りだ。俺はお前を倒して先に進ませてもらう!」


そう言いながら俺は次々と彫刻を爆発する前に消していく。


「くっ私の作品達が日の目を見ることなく次々と消えていくだと・・・許せない!」


俺が彫刻を消していくのを見て、今度はまるで苦虫を噛みつぶすかのように唇を噛み締めて、怒りをあらわにしている、


「日の目を見るっていうか、お前が召喚してすぐに爆発させてんだろうが!」


「なんだと!聞き捨てなリませんね」


いや、なんでお前が怒ってんだよ!・・・


やっぱりコイツも頭おかしいな・・・


そして十二体のうち半分の六体の彫刻を消し終わって残り半分になっていた、


「よし!あと六体だ。このまま最後の一体まで一気に・・・」


七体目の彫刻に手をかけようとした瞬間、猫の彫刻が突如目の前に現れて爆発して、俺は再び吹き飛ばされてしまった。


「うわっ!」


俺は先ほど走り出した場所の位置に戻されてしまった。


「また戻された・・・」


そして俺が倒れている間に、動物の彫刻が残り六体から新たに六体追加されて、再び十二体に増えてしまっていた。


「そう簡単に作品達をを消されるわけにはいきません!」


「ま、まだ増えるのか!一体いくつまで・・・」


「さぁ仕切り直しだ」


芸術家男は自信満々に鋭く険しい笑みを浮かべている。


一方明里は非リア男をあと一歩まで追い詰めていた。


非リア男は度重なる爆発を受けて、残りのHPが二割程にまで減少していた。


「これで終わりよ!」


「ちょっま、待って・・・」


明里は非リア男の言葉を待たずに近くに飛んだ。


「ギヤァァァァァ!」


非リア男は爆発を受けて気絶してしまった。


「ふにゃ」


そいて残りHPは一割を切っていた。


明里容赦ないな・・・


「ほっ」


明里は非リア男が気絶して安心したのか、一息ついて胸を撫で下ろしていた。


「なっ!太郎さんがやられてしまいましたか。自身の能力で気絶するとは情けないですね」


「よそ見は良くないぜ芸術家さんよ!」


ってかあの非リア男の名前太郎っていうのか初めて聞いたぞ・・・


それと、俺たちはもう死んでいて肉体がないのにも関わらず、気絶することなんてあるんだな。不思議だ・・・


「よそ見などしてませんよ」


次の瞬間また新しく彫刻が出てきたが、俺はそれを瞬時に消滅させた。


「くっ何度も何度も私の作品を汚してくれますね」


「そりゃどうも褒め言葉として受け取っておくよ」


さて、このままじゃほんとにキリがないな・・・


明里の方がひとまず落ち着いたから、ここら辺で一気に反撃するかな・・・


「明里俺をあの男の前に飛ばしてくれ!」


「わかりました!」


明里とは距離が離れていたので、一度俺の横に飛んで俺をは芸術家男のところまで飛んだ。


「そう簡単に突破できると思わないでくださいよ!」


芸術家男は俺との一直線上に彫刻を並べるが、俺はそれを無視して芸術家男の目の前に飛んだ。


「な、なんだ!?」


「悪いな。その足止めは効かないんだよ!」


「そんなことって!・・・」


俺は芸術家男の体に触れてHPを消滅させた。


「っ!・・・HPが消えた?なんですかこれは!・・・」


「見ての通りお前のHPを消滅させたんだよ」


「はっ?」


「俺たちの勝ちだ」


「そ、そんなはずは・・・」


「周りをよく見てみろ」


俺の言葉を受けて芸術家男は自分と非リア男を見て、顔をを下に向けた。


「負けたのか・・・ここで終わりなのか」


「ああっ・・・」


「アハハハ・・・もう一度生まれ変わって作品を作る夢が・・・私たちの分まで生き残ってくださいよ」


「ああっ・・・もちろん。そのつもりだ。最後にお前の名前を教えてくれないか?」


「西口四郎ですよ」


「ありがとう。アンタの分まで勝ち残ってみせるよ。約束だ」


俺は四郎との会話を終えて気絶している非リア男のところに飛んだ。


そして非リア男に触れてHPを消滅させた。


次の瞬間ミチエルが現れたので、俺たちはその場を後にした。


俺たちはビルが立ち並ぶ道路の真ん中を歩いている。


しばらくすると明里が話しかけてきた。


「孝さんさっき芸術家さんと何を話していたんですか?」


「ああっ・・・自分たちの分まで生き残ってくれってさ」


「そうですか・・・なんか、それを聞くと私たちは常に誰かの犠牲の上に立っているってことですよね?」


「そういうことだよな・・・思いを託された以上はそれに応えないとな」


「初戦で戦った京也さん達の分もですよね」


明里はまるで天使のような柔らかな笑みを浮かべた。


「そうだね。そろそろ行こうか」


「はい」


こうして俺たちはまた次の戦いに向けて歩き出すのだった。

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