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5 エクサリ―?

5 エクサリー?


カリカリカリッ!


ギルマスが

ギルドのカウンターで

いつもの作業を終え、ふとっ時計を見ると


ボーン!ボーン!ボーン!

丁度、真夜中の12時を指している。


「・・・もうこんな時間かい?

・・・おかしいね?

あの能力で100本はそんなに無理な

はずないんだがね?・・・」

とカウンターの壁に

ぶら下がっている木の板をひっくり返すと


カタンッ!

とドアの外の看板の文字が変わり、閉店となり


カシャンッ!

とドアに鍵がかかった。



カタッ!とギルマスは食堂の方に

歩きドアの前までくるが


ガチャチャンっ!ガチャンっ!

と中からポーションの音らしきガラスの音が・・・


ギルマスはその長い耳を

ピクピクと動かしながら


「?・・・なんだい?

まだ、作ってるのかい?

タダシ?どうしたんだい?

もう終わっ・・・」

とギルマスがドアを開けようと少し開くと



「な、なん?グア――――っ!」



ザ―――――――――っ!


ドアを開けた途端


ポーションのビンが洪水のように

ギルマスを襲ってきた。






ガシャ―ン!

そんなポーションの山の中から


「ヌア―!ハー!はー!」

とギルマスが体を起こし



「こ、これは・・・」

と目の前のポーションを掴み、辺りを見回すと


食堂から廊下までポーションの海だ!




「た、タダシ!大丈夫か!タダシ!」

ギルマスは慌てて食堂の中のいるで

あろうタダシに向け、声をかけた。



すると

ガチャチャっ!

とおびただしいポーションの海から

ヨワヨワしく手が出てきた。

「ギ、ギルマス・・・」







「あ、ありがとうがざいます・・・」


ギルマスの魔法で何とか半分ほど

空間魔法でポーションを収納してもらい

引きずり出してもらったが



「いや、今回はあたしも悪い

・・・しかし・・・」

と再度、タダシが作ったポーションの

海全体を舐めるように見つめるギルマス!


「う~ん・・・」



「・・・だ、ダメですか?・・・」

と俺は恐る恐るギルマスに聞くと


「いや、ダメというか・・・良すぎるよ!」

「えッ!?」


ギルマスは一番手前にある

ポーションを無造作に掴むと


「いいかい!タダシ!

あっちの下の方にある

、あんたが最初の方に作ったポーションは青色だろ?」


俺は言われた方を見て

「・・・え、え~

    ・・・そうみたいですね・・・」


「だが、こっちは白だ!鑑定してみな!」

と今度は手に持ってる方を見せてきた。




エクサリー:どんな身体異常状態でも一瞬で治せる万能薬


「え、エク・・・サリー・・・?

   万能薬って書いてありますけど・・・」


「けどじゃないよ!

まったく・・・こんなの何の材料もなしに作れると

領主や王族に知られたら、

あんたエラい目に遭わせられるよ!

分かってないのかい?」



「あっ・・・す、すいません・・・」


「まったく・・・いいかい?コレを作るには

まず、ドラゴンの体液、

災難クラスのダンジョンの最深部にある神秘のコケ

、他にも山のように、Sクラスの材料を集めた上に

特殊なやり方でやっと作れるんだ!


・・・あんた・・・

ホントにそのスキル

他のギルドで見せてないだろうね?」


とギルマスがジト目で俺を見てくる。


「だ、大丈夫ですよ!・・・多分・・・」


「ふ―――っ

・・・まあ、いい!

とにかく、この事は他では話すんじゃない!

わかったね!


・・・じゃあ、まずはこいつを試すよ!」


チャポンっ!

と白いポーションを俺の鼻先に持ってきた。


「た、試すって?」


「決まってるだろ!人間で試すんだよ!」

「えッ?」





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