4 初仕事
4 初仕事
「グゴー!グゴー!」
俺はあの後、色々、錬金ギルド職員に
なるための説明を受けながら
狂ったようにメシを口に放り込み
二階の職員用室のベットで
惰眠をむさぼっていた。
前ここに住み込みでいた職員は
100年前に老衰で死んだとか
「グゴー!グゴー!むにゃ!むにゃ!」
一応、俺の命の恩人の婆さん兼ホッパー錬金ギルドの
ギルマスから、受けた説明を
要約すると
・第一条 錬金ギルドの不利益になる事はしない
・
・第二条 錬金ギルドと他のギルドとの
・ 関係は現状を維持する事
・
・第三条 但し、当ギルドへの多大なる利益が
・ 見込める場合の活動は上記の
・ 第一条、第二条よりも
・ 優先される物とする
最初コレだけと思ったが、この異世界!
この三つを守るだけでも大変らしい
因みに、異世界からこっちに来た人間は
全員ハイヒューマンという表記になるとか
そんな訳でもう彼これ、
8時間位寝ている訳だが
「タダーシ!タダーシ!もう起きな!朝飯だよ!」
がばっ!
俺はメシの一言でベットから飛び起きると
階段を降りて、すぐの食堂に着いた!
食堂と言っても普通の4人掛けのテーブル
、椅子、薪かまどのキッチンがあるだけだ!
コトっ!
俺がテーブルに着くと
ギルマスがスープを俺の前に置き
「後、コレがお前のライセンスカードだよ!」
と銅でできたライセンスカードを渡してきた。
「あっ!ありがとうございます。」
「失くすんじゃないよ!」
「はい!」
とテーブルのパンを一カジりすると
ガリっ!
(硬ったい!)
「それで、昨日、大体の事は聞いたけど、
その事務員?よくわかんないけど、
あんたをこっちに送っといて何かしろとかは
言わなかったのかい?」
実は昨日、メシを放り込んでいたとき、
元いた世界の事、こっちに来てからの事
そして、あの俺を送り込んだ張本人の
事務員の事などを洗いざらい話した。
「い、いえ・・・というか、
なんの説明もありませんでしたので・・・」
「ふーん・・・でもあんた帰りたいんだろ?」
「え、えー・・・まあ・・・」
「じゃあ、とりあえず、こっちに慣れるっきゃないね!
一人で出歩けもしないのに
帰り方探すなんて不可能だからね」
「よ、よろしくお願いします。」
「タダじゃないよ!しっかり働いて貰う!まずは・・・」
「ポーションですねよ?」
これが、昨日色々話した就労条件の唯一の条件だが
、要するにギルマスは俺にポーションを作って欲しいとか
この世界のポーションは
金のない亜人や貧乏な人族しか使わないため、
最近は作る人が減ったらしい。
その上、錬金術師全体の腕も悪くなっているので、
本来の手順通りに作れば、
中毒性などならずに作れるのだが、
皆、大した金にもならないし、
めんどくさい下処理を飛ばして作るため
今では、大抵のポーションに中毒性があるらしい。
「やっぱり、あんまりお金にはならないんですよね?」
「下積みが偉そうに仕事を選ぶんじゃない!
コツコツとやるんだよ!」
「わ、わかりました。」
「じゃあ、あたしは他の仕事してるから、
とりあえずそうだねぇ
・・・あんたの能力なら100本は楽勝だろ?
とりあえず、
100本のポーションをギルドに納品しな!
いいね!」
バタンッ!
とギルマスが食堂を出て行く
「よ、よ~し・・・やるぞ!」
(集中!・・・集中!!)
コロン!
「いいね!一本目!やっぱり最初より早いな!
よーし!もっと作るぞ」
コロン!コロン!コロロン!
「あ、あれ?」
コロロロン!
「えっ?と、止まんない
・・・・あ、あぁぁぁぁ・・・・」