↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
1/66

1 門前払い

1 門前払い



ドカっ!


「ぐあっ!」

ズサっ!


「二度とここにそんな亜人が

飲むようなの持って来るんじゃねえぞ!ぺっ!」

と神父は、唾を吐き持っていた

ポーションを俺の方に投げつけてきた。


カラン!カラン!カラーン!

「あぁ・・・・痛って!くっそ!

・・ここもかよ・・・」


教会の治療ギルドの神父から蹴りを喰らって

硬い石床に顔面から叩きつけられながらも、

昨日、突然こっちに飛ばされて来た事を

思い出していた。




昨日の昼


「・・・ここどこ?・・・」

いつの間にか真っ白な世界!


さっきまでブラック企業で残業してて、

やっと終わって自分のロッカーを閉めた途端

ここにいた。


「ようこそ!セキネ・タダシさん!」


「えッ?だ、だれ?」


目の前にやたらハイテンションの

事務員のような女性が・・・


「では、ルーレット、スタート!」


すると

いきなり、空中に巨大なルーレットが現れ、

グルグル回り始めた!


「はっ?な、なんだ?・・・」

と俺はその巨大ルーレットを見上げ、

戸惑ってるのを無視して

ドンドン進めていく事務員!


「はい!出ました!一つ目は鑑定!

いいじゃないですか~!

そうレアでもないですけどね!」


「いや、えっ?か、鑑定って?」

しかし、事務員は無視したまま


「はい!次は~・・・空間魔法~!

う~ん・・・レベルが上がらないと

使い勝手が悪いですね!


だから・・・はずれ!

じゃあ、最後ですね!何が出るかな?

何が出るかな?どきどき!わくわく!」


「いや、どきどき!じゃなくて!

あんた、さっきから一人で何言ってるんだ?」

と一応突っ込んでみるが、


「はい!出ました!え~・・・ポーション!

えッ?ポーションって・・・あははははっ!

ポーションって、はははは!

はずれ!はははははっ!


あ~面白い!

あれだけチートスキルあるのに外すなんて、

余程、人徳がない生き方してきたんですね!

あれですか?他人より自分が大事過ぎて!

あはははは!」と事務員はずーと笑っている。


「いや、だから、説明をしてく・・・・」

と再度言おうとしたが


「は~・・・笑った!

では、行ってらっしゃい!」


「えッ?ちょ、ちょっと・・・」

と俺は何の説明もないまま、光に包まれ、

この変な異世界とやってきた。


「こ、ここは?」

辺りは薄暗い木々の生い茂る森!

(俺はなんでこんな目に?)と悲観的に思ってが、

大変なのはここからだった!



とにかく町に行こうと、さ迷っていると

やたら凶暴な犬に緑色の棍棒を持った猿、

そして拳を振り上げた二足歩行の豚に

森中、追い回さた。


「いてっ!やめろ!

なんで豚が歩いてるんだよ!」


そんな変な生き物達をなんとか撒き、

やっと森を抜けて町を見つけ、

門から入ろうとしたら

衛兵のオッサンが俺をチラっ!と見て


「時間だから」

ギギギ――!  ドドーン!


と門を閉められた。


「・・・・・・・・」


そのまま、クソ寒い中、門前で過ごすハメになり


セキネ・タダシ(35)オス レベル1

ハイヒューマン

HP150/150

MP100/100


スキル

鑑定眼 空間魔法

ポーション(どんなポーションもMP消費なしに作れる)


カタ!カタ!カタっ!

「さ、寒い~!でも・・・これが、か、か、鑑定か」

とんでもなく、寒い門前で

スーツの襟を立て、なんとか集めた焚き火に

当たりながら暖を取りつつ

今ある唯一の情報を頼りに


「な、なんとか明日は

・・・ま、町でこのポーションを・・・

う、売って宿に泊まるぞ・・・」

と固く誓った!


朝になり、やっと門が開く

俺は一晩寝ずに起きていた体を

ムチ打って立ち上がり


昨日、無常にも門を閉じやがった

衛兵のオッサンを見る。

(どうだ!俺は一晩耐えたぞ!)と

クタクタになりながらも自慢気に胸を張るが


おっさんは俺を見もせず

「開門!」

と周りに俺しかいないのに叫んでいる!


「・・・・・・」



俺は、もう、どうでもいいのでとっとと町に入った!



入ってすぐの広場には人が一人もいない


「すいません!このポーション売りたいんですが・・・」

と衛兵のオッサンに聞くと


無言のまま、オッサンは狭く汚そうな路地の

先にある大きな建物を指さした


言われた通り汚い路地を行くと


「冒険者ギルド?」

入り口の木製の看板に

こっちの言葉で書いてあるらしい


(鑑定スキルがなかったらこれ、

なんにもわからんな!)


だが、入り口のドアを開けようと手を

かけようとした、その時


「おい!人族がなんのようだ!」

とすぐ後ろで男の声が

「えッ?うわっ!」


俺は振り向くなり、胸倉を掴まれるが、


(えッ?)


俺はそいつを見てビックリしてしまった。

ウサギの耳が生え、

が真っ赤な筋肉ムキムキの大男だったのだ!


(いや、その耳なら女だろ!)



ノキータ(28)オス レベル37

ウサギ獣人

HP200/200

MP43/43


スキル

跳躍 聞き耳 風魔法



「何をジロジロ見てる?

ここは冒険者が来る所だ!

人族が来ていい場所じゃねえぞ!」


ドカーン!


「ぐあっ!」

俺はもの凄い勢いで近くのゴミ溜めに

突っ込んでしまった。


「人族は人族らしく治療ギルドにでも行ってろ!」

とそのウサギの獣人は

言い捨てると冒険者ギルドに入っていった。


その後、また衛兵のオッサンに聞いて


治療ギルドとかいう建物へ


「・・・教会みたいな建物だ・・・」


中に入ると


「おぉ!金持ちポイ人で一杯だ!」


高そうな服に金や宝石を身に着けた人達が

優雅にお茶やお菓子を食べながら

順番を待っていた。


すると

「いかがされましたか?」と

ニコニコ顔の神父さんのような人が話しかけてきた。


「えッ?あっ実はこ、これを買い取って

貰いたいんですが・・・」

とポケットからポーションを出すと


(あれ?)

みるみる内に神父さんの表情が変わり、


「そんな錬金ギルドが扱うような麻薬を、

こんな所に持ってくんな!貧乏人が!!」








評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。