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弟主人公のギャルゲーメモリー  作者: 希望 麻琴
6/8

ギャルゲー制作

今回は少し短めになりました…すいません。以外に決めていた期間が短く、書こうとしていた内容をかけませんでした!本当にすいません!ですが、今回はここから始まる物語のキーとなる人物などもいるので是非読んでみてください!

 僕はきくちゃんの告白から決意を固め、やったことはないが小さい時から何度か見かけたことのあったゲームの制作をしていた。ギャルゲーの制作を初めて二日目のことだった。なんと部屋の真ん中に身に覚えの全くない美少女がいたのだ。だが、その時僕はなんだか胸騒ぎがしていた。

 そんな事を考えていると、目の前にいる少女が話しかけてきた。

「あなたは誰…?わたしの…名前…想華ことは…」

なんでカタコトなのか分からなかった僕は、彼女に問いかけた。

「想華…?君は一体なぜここにいるんだ?この部屋の鍵はしまってたはずだよね?」

もちろん地下室なので窓も無い。扉も階段の先にある扉しかなく、僕は鍵を閉めていたはずなのだ。

「わからないの…」

「何が?」「あなたが…何を言って…いるのか…」

ん?僕は今問いかけている時に言われたのだが、どうやらこの子は言葉が分からないらしい。

「僕が何を言っているのか分かる?」

「…?」

思った通りなのか、問いかけてはみたが彼女は全く分かっていない様子だった。

これじゃあまともに話ができない…僕はついに幻覚が見えているのかとそのときは思いながら、彼女に辞書を渡した。

「分かるかわからないけど、これを読んでみて?」

最初は分からなかったようだが、少し時間が経った後に辞書を読み始めた。



 辞書を渡してから結構経ったが、急に想華が話しかけてきた。

「ねぇ…これは本?」

質問か…言葉を少し理解したらしいが、まだ少しカタコトだった。

「いいや、それは辞書と言って分からない言葉があったときに使うものだよ」

「…分かった」

言葉は少なくても、さっきまで全く理解していなかった彼女は一日もかからずに質問できるほど上達したのだ。すごいな…僕はギャルゲーの製作をしながら彼女のことを何度か見ていた。

ゲーム制作三日目に入った。想華は完璧に会話できるようになっていた。

「あなたの名前を教えて?」

なんかギャルゲーの初期設定みたいなセリフだなと思いつつ教えた。

「僕は虎荒こあら。想華よろしくね」

僕は彼女に不思議な感覚を覚えていた。なんだが…昔あったことがあるような…気のせいだな。こんな可愛い子忘れるわけがない。それから僕は彼女にパソコンを与え、色々教えてあげた。もちろんギャルゲー作りの基礎だ。手伝ってもらえるかどうか聞いてみたところいいよと言われたのだ。

「想華~。僕が今やっている作業のやり方教えたら手伝ってくれないか?」

「もちろんいいよ。でも…あまり期待はしないでね?」

そんな事もあり、彼女にゲーム作りを手伝ってもらうことになったのだが、現在僕の部屋である地下室に入ってきた方法。または、どうしてこの部屋に居るのか聞くことなどすっかり忘れていたことに気が付くことが出来なかった。



 僕がゲーム制作を始めて一週間が経った。ほぼゲームは完成していた。ストーリーは完璧だと思うのだが、キャラの絵がどうしても上手く出来なかった。それは、仕方がないと諦めてゲーム内のプログラムを構成し、ゲームを完成させるために仕上げをしていた。

「まず…亜衣紗あいさ音夢ねむ咲花さくなを入れて…最後に僕を…」

このゲームは売りに出すのではなく自分が楽しむために制作していたため主人公は自分のキャラデザにしていた。

「ねぇ虎荒…私は入れてくれないの?」

そういえば想華のことは考えていなかった…

「入れて欲しいのか…?」

「うん…ダメ?」

いかがわしい言葉に聞こえるが全くもっていやらしいことはしていない。想華には色々迷惑もかけたし、手伝ってくれたおかげで一週間というとんでもない速さでゲームがほぼ完成したので、ヒロインの一人として入れることにした。

「キャラデザには自信がないんだけど…頑張るから少しこっち向いててね?」

「分かった」

そう言いながら僕は一生懸命頑張っては見たものの、出来は最悪だったためバレないように想華をヒロインとして入れるのをやめた。全く音のないゲームを僕は完成させた。これまでの人生で一番僕が頑張ったことでもあったので、目には涙が溢れていた。彼女たちにまた会えることを信じて僕だけのギャルゲーを完成させたのだった。

今回で第六作となる弟主人公を読んでいただきありがとうございます。

次回こそはこの物語の読者である皆様にお詫びの気持ちも込めて次回は少し多めに書かせてもらいます。

次回もよろしくお願いします。それではまた二日後の20時に!

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