3.スライムと威嚇
ほんとなんであんなにゆっくり進むので満足してたんだろう。まっすぐ進み始めて数分後、目の前には森があった。ここまであっという間だったな。
とりあえずこの先どうするか。このまま森に入るか、森に沿って進むか。森に入ればもっといろんな物があるんだろうけどスライムには危険だろうな。なら森沿いに進むとするか。
その場で左に曲がり、森沿いに進むこと数分。青いスライム状の生き物を見つけた。今の俺にそっくりだな。まるで鏡を見ているようだ。
「キュー」
お、なんだやるか?
「キュー!」
体を膨張させて声を発してきた。スライムの威嚇か?よし、俺も威嚇するか。
「キーッ!」
体をハリネズミのようにトゲトゲにして、全力で声を出して威嚇する。しかし思ってたよりも怯まないな。
「キュイ」
そのままそのスライムと威嚇すること数分、そのスライムは踵を返して森の中に消えていった。……一体なんだったんだ?まあ気にしないでおこう。
その後も森沿いに進むことさらに数分、下り坂の先にようやく見つけた。かなり遠くに見えるがあれは間違いなく川だ。しかもかなり大きい。
いやー、突進手に入れてから相当早かったな。ここまで来る間に何匹もスライムとすれ違ったけど気にすることではないだろう。
とにかく川だ。川沿いには人里があるはずだ。そこまで行けば勇者を探すのがきっと楽になる。あの神とは思えない少女の言っていたことは勇者を殺し尽くせだ。その言葉から察するにこの世界に勇者は何人もいる。
当面の目標は勇者を一人食って補食で勇者のスキルを奪うことだ。それじゃあ、行くか!




