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狼少年の憂鬱  作者: 澤群キョウ
熱帯夜
61/85

トラウマ / 玲二

 汗の匂いがする。

 自分のとは違って、甘い。

 何度も何度も唇を押し付けられて、今日は結んでいない髪がはらりと顔の上に乗ってきて、可愛くてたまらなくてくすぐったい。


「玲二くん」


 知らん顔して冷風を送り続けているクーラーの音以外、なにもしない。

 いつきの声がいつもより大きく響いて、頭がくらくらする。


 頬や唇を何度も押し付けられて、どうしていきなりこんなに情熱的になったのか不思議だったけど、考えているヒマがない。名前を呼ばれて、愛を囁かれて、キスされて、体がぎゅうっと押し付けられてきて。普通の状態ではいられない。

 手渡されたものがなんなのか、まだわかっていないし。

 小さなカサカサした袋の感触だけでは、正体がわからない。


「玲二くん、あのね」


 ふいにラッシュが途切れて、いつきの顔が目の前に現れた。

 頬は真っ赤に染まって、瞳が潤んでいる。


「なに?」

「玲二くんは……」


 なんだろう。

 

 俺の上に乗ったいつきの服は乱れ、太ももがあらわになっていて、思わず目をそらした。

 そうだ、手。確認できるかな?


 視線を動かすと、いつきの左手が伸びてきて強く握られてしまった。


「したことある?」


 質問はふわっとしていて曖昧だけど、この状況であるかないか聞かれるとしたら、アレについてとしか考えられない。

 正直に答えるの、恥ずかしいな。

 だけど嘘をつくのも違う。見栄をはっても仕方がないし。

 いつきの目はかなり真剣で、答えないという選択肢も不誠実に思えて。


「ないよ」

「ほんと?」

「……うん」


 明らかにほっと安心した顔をして、いつきはまた俺にぴったりとくっついてきた。

 唇が触れて、何度も触れて、幸せで思考が焼き切れて、ぎゅっと抱きしめる。

 

「しよ」


 やわらかい唇が返事をさせてくれない。

 理性は順調に焼けて、灰の山を築いている。

 繋いだままの唇から遠慮がちに舌が入ってきて、頭の中で起きた火災はますます激しくなっていく。

 ずっと望んでいたことを、いつきからしてくれて、うれしくて、だけど、まだだめで。

 積極的に消火活動をする誰かはいないけど、まだ一応、止めなきゃいけないという思いは残っている。


 だけど、頭と体はバラバラにされて、まったくコントロールが効かなくなっていた。


 いつきの唇が離れて、なんとか寝ぼけた理性を叩き起こそうと思ったんだけど。


 ファスナーが下りる音がして、ワンピースがはらりと落ちていって。


 去年の水着とは比べ物にならないくらいの破壊力だ。


 ぼけっとした俺の右手から、謎の包みが奪われていく。

 その中身が取り出されて、正体がわかって、また手の中に戻されて。


 いつきは俺をじっと見つめたまま、なにか言おうとしたけど。

 だけどなにも言わないまま、また俺の上に乗って、キスして、思いっきり舌を口の中に滑り込ませてきた。


 どうしたらいいのかわからなかったけど、結局、俺も同じようしてしまった。

 初めて味わう快感が頭のてっぺんからつま先まで駆け抜けていって、もう我慢が効かなくなって。


 いつきを抱きしめたまま、ぐるっと回った。

 俺が上。いつきが下。


「玲二くん」


 服がなくなったら、漂ってくる香りも一気に濃厚になったようだった。

 甘い香り。汗ばんだ肌から漂って、脳天を直撃して離さない。


 いつきの肌は柔らかくて熱い。

 腰のあたりに触れると、手のひらに吸い付いてくるみたいだった。

 アレもあるなら、いいのかな。いつきとひとつになっていいのかな。

 うまくやれる自信なんてないけど。真昼間というか、まだ午前中なんだけど。

 今日は家に誰もいないから。リアすらいない。ハールが卵を抱えて、ライもつれて一緒に出かけていってしまった。

 

 滅多にない絶好の機会の日に。

 いつきがこんな風に仕掛けてくるなんて、どうなってるんだろう。

 

 腕が伸びてきて、引き寄せられる。


 頭の端の、一番隅っこのがけっぷちでなんとかギリギリ考えている。

 唇を重ねて、舌を絡ませながら、このタイミングに降ってきた幸運の正体について。


 去年の今頃、いつきに触れたくて触れたくてたまらなかった。

 夢にみた景色が今、腕の中にある。

 髪の先から足の爪まで全部、俺が触れたあとをつけたかった。

 好きだって言えなかったから。伝えられずにいたから、離れていってしまうかもしれない不安に押しつぶされそうだった。

 好きな女の子がいる状態ですら贅沢だったけど、それでもそばにいてほしくて。

 愛の言葉も伝えられない、冷たい男でいなきゃならなかったけど。

 

 下の方から湧き上がってくる衝動に耐えられず、首筋に唇で触れた。

 ずっと聞きたかった甘い声に、またクラクラしている。

 だめなんだけど。

 だめじゃないのかもしれない。

 

 一番触れたい場所がすぐ目の前に迫っていて、爆発しそうだ。

 いつきはちっとも嫌そうじゃない。さっきのセリフが頭の中でこだまして、消えないままで、だけどやっぱり時期尚早な気がして、ついでに思い出される顔もあって。


 覚悟を決めた日から、まだ一か月も経ってない。

 その前は俺を見失いかけていたのに。

 あの日からいつも隣にいるようになった。

 お互いの隣から離れなくなった。

 いつも一緒にいるのに、求めてこないのが不安になった?


 それとも、もしかして。

 俺が無意識にいつきを操っていたりは……?



 首筋から離れて、真正面からいつきを見つめた。

 頬はまだ赤く、瞳もうるうるしたままだ。

 

「どうしたの?」


 下着も少しずれて、なんだかもう、零れ落ちそうになっている。

 

「いつき」


 なんて言ったらいいのかな。力を使っているかどうか、よくわからない。

 打ち消したらいいのかな? いざ正気に戻って、いや! って言いだしたらどうしようか。

 

 わからなくなって、ぎゅっと強く抱きしめた。

 体温の刺激が強いけど、我慢。我慢、我慢。

 

 今日はできない。いや、今日だけじゃなくて、まだしたらいけない。


 ベッドの上で抱き合ったまま、少しずつ体を冷ましていく。


「玲二くん」

「いつき、ごめん。俺、この間お父さんと話したんだ。危うく約束破るところだった」

「お父さんって、私の?」

「うん。いつきと付き合うのはいいけど、傷つけたら許さないぞって言われたんだ」


 俺が囁くと、いつきはゆっくりと起き上がって、くしゃくしゃになったワンピースを手に取ってそっと胸に当てた。


「そんなこと言ってたの?」

「別にその、『やるな』って意味じゃなかったとは思うんだけど。でも、なにかあったときに大変なのはやっぱりいつきの方だから。俺もまだ責任とれるような身分じゃないし」

「ごめん、玲二くん」

「謝らないで。すごく嬉しかったんだ。見てわかったかもしれないけど、正直、危なかった」


 いつきはますます真っ赤になって、下を向いてしまった。

 気まずいけど仕方ない。

 背を向けて、服を着るのを待つしかない。



「夏休みの間、チャレンジしたいことがあるって言ったよね」

「うん」


 再びテーブルをはさんで向かい合って、ぬるくなったお茶を飲んだ。

 いつきの顔は今までにないくらい赤くて、恥ずかしそうで、俺としても申し訳ない気分でいっぱいだ。


「それが済まないと、俺は先に進めないんだ」

「なにをしてるの?」

「今、すごく大きな分かれ道の前にいるんだ。俺はいつきとずっと一緒に居たい。それだけなら簡単なんだけど、そうじゃなくて、同じ道を歩いていきたいと思ってて」


 なにを言ってるんだって顔をされてしまった。

 いうべきなのかな、もう、全部。

 知らない方が安全だと思うけど。

 遠屋の決めた期限になる前に、伝えておくべきなのかな。


「例の秘密のこと?」

「うん」

「そういえば、人間じゃないって葉山君が言ってたけど」

「うん」


 勢い余ってうなずいてしまったけど、いつきは冗談だと思ったみたいだ。

 

「……やっぱり双子なんだね、玲二くんと一路くんって。返事の仕方、おんなじだよ」


 そうかな。一路と俺は全然違うと思うけど。

 だけどいつきはようやく笑って、小首をちょこんと傾げると、やっと夏の課題をカバンから取り出した。


「あの、玲二くん」

「なに?」

「さっき渡したの、持っててくれる?」


 渡したのって、アレか。


「使うとしたら玲二くんだけだから」


 まいったな。ようやく収まってきたのに、そんなこと言われたらまたたまらなくなる。


「玲二くんも、私以外に使わないで」

「当たり前だよ」


 照れ笑いで会話は終わって、そのあとはひたすら夏の課題にいそしんだ。



 

 もしも俺が望んだ道へ進めなかったら、いつきとは一生結ばれないのかな。

 それともチマチマとゴムの世話になりながら、おそるおそる体を重ねていくのかな。


 どうしても人間になりたいけど、百井はあれ以来姿を見せない。

 あいつらが人間からそうじゃない存在になれるなら、逆だってあり得そうなものなのに。


 それにしても危なかった。

 一回でも経験したら、そのあとは間違いなく我慢できなくなるんじゃないだろうか。

 下着姿であの威力だったら、その先の衝撃はもっとすごいはずで。


 もったいないけど、でも、良かったはず。

 自分にそう言い聞かせて、夕方にはいつきを家まで送り届けた。



 戻ってくると、家族が全員そろって帰宅した後だった。


「お帰り、玲二」


 最近ずっと不機嫌なままの一路が、玄関で仁王立ちしている。


「なんでしなかった?」

「なんの話?」

「いつきと二人きりだったのに。なんでしなかった?」

「なにをだよ」

「交尾だよ!」


 大きな声だったからか、父さんと母さんも揃って登場して、なにごとなのか聞かれてしまった。

 説明し辛い俺とは違って、今日の一路はひどく饒舌で。


「いつきに言ったんだ。今日は二人だけでゆっくりできるからって」

「交尾ってなんだ?」


 父さんの厳しい声に、一路は平然とこう答えている。


「そのまんまだよ。今日なら子供ができやすい匂いがしたから、したらいいと思って。いつきに赤ちゃんができたら玲二も人間になるなんてバカなこと言えなくなる」

「なんだって」

「今ならただの人間の赤ちゃんなんて生まれない」


 そもそも、一路がこんな冗談を言うはずがなかった。

 場の空気はみるみる冷たくなって、俺はなにも答えられない。


「なにかしたの、一路」


 母さんは父さんよりももっと厳しい。鋭い視線にさすがにひるんだのか、一路は下を向いてぶつぶつと答えた。


「別に。いつきは玲二が好きだし、玲二もいつきが好きだから。だったらいいだろうって思っただけ」

「そうだったとしても、人の意志を操るような真似は許されないわ」

「意味がなかったからもうしない。いつきがあんなにしたがったのに、玲二だってしたいって言ってたのに我慢できるみたいだから、もうしないよ」

「一路!」

「お母さんは、玲二が人間になってもいいって思ってるの?」


 玄関先だぞ。俺なんかまだ靴を履いたままだ。

 なのに、深刻すぎる議論の終わりは見えない。

 

 いつきの様子がおかしかったのは、一路のせいだったのか。

 俺は自分が無意識に影響を与えてしまったんじゃないかと思ったのに。

 違っていたのなら良かったけど、一路がそんな力を使ったんだとしたら、これから先どうしたらいいかわからなくなってしまう。


「僕は嫌だ! 玲二が人間になるなんてだめだ。無理だし、そんな方法なんかない。おじいさんもそう言ったし、絶対にありえないんだ!」

「だったらどうして」

「玲二がそう考えてるだけで嫌なんだよ!」


 一気に叫んで、一路は唐突に俺の顔を殴ると、家から飛び出していってしまった。


 父さんが呼んでも振り返らず、母さんはうつむいたまま。


「玲二、放っておいて。ハールがついているから大丈夫よ」

「でも」

「あの子は少し、玲二に執着しすぎだわ。さみしかったのはわかるけど、こんなやり方で縛り付けるような真似はさせられない」



 今日は父さんと母さんと三人で買い物に行くって言ってたけど。

 楽しい一日じゃなかったのかな。

 

 そこまで追いつめていたなんて。

 俺は自分の決めた道へ進むって決めていたけど。かわりに全部捨ててしまっていいと思っていたけど。

 だけど一路がここまで敵対的な行動をとるとは、思っていなかった。



「母さんも、俺が人間になるのは嫌?」


 暗い夕食の時間のあと、俺がこう問いかけると、母さんは小さくため息をついたようだった。


「とても複雑に思っているわ」


 視線を下に向けたまま、薄茶色の髪をちらりと揺らして、母さんは呟く。


「玲二が人間になってしまったら寂しいだろうけど、でも、気持ちはわかる」

 

 あなたと同じ立場だからね。

 

 確かに、母さんと俺は同じだ。狼のくせに、普通の人間に恋をしてしまった仲間。


「私はあなたほど深く考えなかった。すぐにあなたたちを授かったから」


 人間になりたいなんて考える暇がなかったんだろうな、そこからは。

 子供達には明らかに問題があって、なんとか救えないか必死だったんだから。


「玲二、人間になる方法は見つかったの?」

「まだだよ。それに、再来年の三月になったら出ていく約束をしちゃったんだ」

「出ていくって?」

「遠屋は俺たちが本当に目障りらしくて」


 母さんの返事は「そう」だけ。

 父さんはシリアスな顔で俺たちの会話を聞いていたけど、やがてうんうんとうなずくと、俺の背中をパシパシと叩きながらこんなことを言い出した。


「すごいな、玲二は。いつきちゃんに迫られてよく我慢できた」

「ちょっと父さん……」

「一路がそう言ってたけど、違うのか」


 違わないけど。

 母さんの前でやめてほしいな、今こんな妙なポイントを褒めるのは。


「それだけ大事に思ってるんだろう?」

「うん」

「それに、人間になるって意志も強く持ってるわけだ」


 

 父さんと母さんの前では語りにくい。

 二人はお互いが違う存在でもいいと思って一緒にいるんだから。

 それにも相当強い意志が必要だと、俺は思う。



 男と女の組み合わせが逆っていうのが、やっぱり大きいのかな。


 部屋に戻ってベッドに倒れこむと、いつきの匂いが漂ってきて胸がぎゅうんと鳴った。


 一路に殴られた頬が痛むけど、冷やさずにそのままにしている。


 俺がずっと長い間生きて。

 いつきは俺のそばにいるけど、一人で先に老いていく。

 これからどうなっていくかは確定していないけど、そうなる可能性は高い。


 四分の一になった人じゃない者の血がどう出てくるかわからないから、こどもは望めない。

 もし生まれたとしたら、俺みたいに追われて、隠れる暮らしをしなきゃいけない。

 

 あんまり幸せな人生だとは思えない。逆だったら、いつきが人じゃなくて俺が人間だったら、母と子の幸せを願いながら人生を終えるのはまだいいんじゃないかって思えるんだけど。


「なあ、いるのか、百井」


 小声で呼びかけてみても返事はない。

 どこでどうしているんだろうな。

 もしかして、遠屋につかまって閉じ込められているのか?

 ライに聞いてみた方がいいかな。


 それに、一路もどこに行ってしまったんだろう。

 俺からは話しかけられない状況がもどかしい。

 一路は俺の望みをもう認めてくれないのかな。


 俺のために駆けつけて、命を救ってくれた。

 その後も寄り添って、いろいろ教えてくれたのに。


 だけど、帰る場所のある一路と、行くあてのない俺はやっぱり違う。

 一緒に生まれたけど、別々の人生を歩んでいかなきゃいけない。

 それはわかってほしい。

 わかってもらった上で、自分の道を進んでいきたいのに。


 俺はわがままなのかな。

 ベッドの上でじっと座っていると、急に激しく窓を叩く音が響き始めた。


 雨が降り出したようで、遠くからは雷の音も聞こえてくる。


 朝はいい天気だったのに。

 雷の音はかなり大きく、近い。

 

 唐突に轟音が響いて、部屋は暗闇に包まれた。

 停電。そういえば昔こんな風に家が暗闇に閉ざされたとき、母さんは一人ですいすいと廊下を歩いていたっけ。


 あれは狼の力だったんだろうな。

 俺にはやっぱりないみたいで、真っ暗でなんにも見えない。


「玲二、待っていなさい。今明かりをもっていくから」


 階下から父さんの声が聞こえる。そういえば小鳥の二人は大丈夫なのかな?

 せめて声をかけようと思ってドアへ向かうと、突然、背中に鋭い痛みが走った。


 振り返っても、闇しかない。

 そしてまた、背中に鋭い一撃が入って、よろめいて、倒れた。


『立花玲二君』


 どうしてこの声がするのか、俺にはわからない。

 だって自分の部屋にいたのに。

 ついさっき、父さんの声を聞いたのに。


『君に会いたくて還ってきたよ』


 雷鳴が鳴り響き、部屋の中にぱっと人影が浮かんで見えた。

 あの時、俺を縛り付けて、叩いて、闇の底に追いやった男がそこに立っている。


『君の正体を見せてもらおうか』


 嘘だ。


「一路」


 俺を救ってくれるはずの兄弟は、俺自身が追い払ってしまった。

 だからもう、現れない。


 記憶が戻ってからずっと怖かった。

 死んだ時の光景が思い起こされると体が動かなくて、どうしようもなく孤独で、寒くて、悲しかった。


 俺には戦う力がないから。

 震えていたら一路がすぐに気が付いてそばにやってきてくれた。


 体はがくがくと震えている。

 助けがいないなら、自分でなんとかしなくちゃ。

 いつきと生きていくって決めたんだから。

 

 今日はっきりと触れた幸せを思い出すんだ。

 俺の生きるべき場所はあそこ。いつきの隣。日が当たって熱いくらいのところなんだから。


 信じろ。俺は無力じゃない。


「消えろ」


 いつまでも子供みたいに震えている場合じゃないんだ。

 

「消えろ!」


 腹の底から思いっきり声を出すと、明かりがついて、闇から這い出してきた幻は消えてしまった。


「どうしたんだ、玲二」

「なんでもない」


 そういいつつ、足に力が入らなくて立てないんだけど。

 だけど自分でできた。


 父さんは不思議そうな顔をしていたけど、一歩進めた気がして、いい気分だった。

 

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