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狼少年の憂鬱  作者: 澤群キョウ
春の歌
47/85

それぞれの問題 / 一路

 家に帰るといい匂いが漂っていて幸せな気分だったけど、台所には誰もいない。


「玲二、ただいま」


 大きな声を出してみても、返事はない。

 リビングは電気がついていたけど、廊下も二階もまっくらなままだった。


「玲二?」


 ドアには鍵がかかっていて、開かない。

 何回か呼び掛けたり叩いたりしたけど、反応はなかった。


 仕方なく自分の部屋に戻ると、鳥たちが三羽、ど真ん中に集まって丸くなっている。


『どうしたの、みんな』

『玲二が怖いんだよ』


 代表して答えてくれたのはハールで、ライとリアもぴょこぴょこと頷いている。


『怖いって?』

『帰って来ても黙ったまんまで、買い物に行って、帰ってきて、料理して掃除して、話しかけたけど返事をしてくれない』


 いつきも少し、玲二を怖いと思ったみたいだった。

 様子見はもう終わりにして、コントロールするコツを教えてあげなきゃいけない。

 体力が少し心配だけど、そんなこと言ってる場合じゃなさそうだ。


「一路」


 ドアを叩く音に、鳥たちがびっくりして小さく弾んだ。


「玲二、ただいま」

「おかえり。いつきを送ってくれた?」

「うん。ちゃんと家まで送った。あの変なやつは今日はいなかった」

「そういうの、俺にも教えておいてくれよな」


 変なやつの話は、本当にうっかり口に出してしまった。

 人間は僕たちと違って察知できないって、すっかり忘れている。


「相原で間違いないのか?」

「名前だとわからない。だけど、玲二が前にいやだと思った相手だよ」

「そんなのわかるの?」

「前は少しなら見えたから」


 玲二は暗い顔をしたけど、僕の部屋の奥にいる三羽の鳥に気が付くと、目をぱちっと大きく開いた。


「みんな一路の部屋にいたのか」


 鳥たちはいっせいにコクコク頷いて、それがおかしかったのか玲二は薄く笑っている。


「着替えて、シャツを洗うから」

「あ、うん。わかった」


 洗濯のためにわざわざ僕の部屋に来たのかな。


「ぼくも洗濯覚えたい」

「そうだな。操作くらい知っておいた方がいいかも」


 もたもたと脱いだ制服をハンガーにかけて、シャツを片手に階段を下りていく。

 玲二、鳥たちの声に気が付いていなかったのかな。どんな状況で話しかけたのか、あとで確認しなくちゃいけない。


「まずは電源のボタンを入れて、洗剤はこれを使うんだ」


 考え事をしていたせいで、洗濯の仕方は結局なに一つ覚えられなかった。

 玲二は少し元気がないけど、今は怒っている感じがしない。

 心は見えない。玲二を覆う霧はますます濃くなる一方で、僕との距離はどんどん開いていくように思う。


「母さん、帰ってこられないのかな」


 洗濯機の前で、玲二はぼそりと呟く。


「一路は、連絡とってるの?」

「うん、時々」

「そうか」


 だったら伝えてほしいことがある。

 家のことをやってみたら大変だった。いつもありがとう、帰りを待ってる。


 玲二から言われた通りに伝えたら、お母さんは泣いてしまったみたいだった。



 それからすぐにお父さんが帰ってきて、夜ごはんになった。

 学校はどうだったって聞かれて、答えていく。

 いろんな話を聞くし、いろんなお菓子をもらうし、クラブにも参加したし。

 お父さんは時々笑う。玲二も同じように、ときどき静かに笑顔を浮かべる。

 

 玲二はお父さんによく似ている。顔は僕と一緒でお母さんと似ているけど、空気はお父さんそっくりだ。

 だけどきっと狼になったら、僕と同じ形になるはずだから。そう考えたら少し楽しい気分になって、玲二の部屋へ入り込んでいく。


「一路、ノックしてくれって言ってるじゃないか」

「うん。玲二、ちょっと練習しよう」

「なんの練習?」

「自分の中に入った力をコントロールする」


 今日なにがあったのかはわからないけど、いつきは悲しそうだった。

 玲二を怖いって思ってしまって、それに気が付かれたことを後悔していた。


「僕もコントロールが出来なかった。今の玲二と同じ。力が大きすぎて、振り回される」

「練習したら落ち着く?」

「うん。僕は頑張った。だから玲二も練習したら、元通りになれるはず」


 玲二は僕をじっと見つめた。

 黒い瞳に、僕の顔が映っている。

 玲二の瞳はいつも静かだった。これまでの人生で、何度も何度も覗いてきたけど、小さなころから落ち着いていた。

 周りが騒がしくなかったからというのもあると思うけど、でもそれ以上にやっぱり、持っている資質が大きいと僕は思う。玲二はとても賢くて、優しくて、強い。一人でもしっかり歩いていける強い足を持っているはずなんだ。


「玲二なら大丈夫。僕は知ってる」

「ありがとう、一路」


 ずっと抱えてきた苦労は、こうして弟を導くためだったのかもしれない。玲二とは違う種類の孤独の中で、恨めしく思う気持ちもたくさんあったけど。

 でも、僕たちの未来はこれからなんだから。ずっとずっと続いていく、魂をわけあった兄弟との時間をちゃんと迎えるために、出来る限りをしなくっちゃ。


「玲二、そこに座って目を閉じて」


 きれいに整えられたベッドの上に座らせて、後ろから肩に手を置く。


「まずは力を見つめることからだよ。どんな色で、どんな形か。最初はそれがわかれば充分」

「色と形?」

「はっきりとしていないものだから、見えなくていい。感じ取って」


 玲二は細く息を吐いて、わかったと答えた。

 細いな、玲二の体は。体が弱っている上、心にも大きな負担がかかっている。

 もっといっぱい食べて元気を出せばいい。もう邪魔をしないから、いつきにお弁当を作ってもらって全部食べちゃえばいいんだ。


「ゆっくり吸って、吐いて、深く潜るんだよ」


 直接触れているんだから、僕にも見えるかもしれない。

 玲二を助けられるなら、僕はなにも怖くない。

 なにが潜んでいても平気だ。戦える。


 そう思っていたけど、なんにも見えなかった。

 それは玲二も同じだったみたいで、しばらくすると頭を押さえて倒れこんでしまった。


「玲二」

「ごめん、ちょっと疲れた」

「もう眠ったらいい。ゆっくりして、起きたらいっぱい食べたらいいよ」


 あ、そうか。玲二がご飯を用意するから、早く起きなきゃいけないんだな。


「僕、朝ごはんを作る」

「無理言うなよ」


 玲二はふっと笑うと、立ち上がって着替え始めた。

 夜はパジャマというゆったりした服を着て寝るのが、決まりになっているらしい。

 僕は狼になっちゃえば服装なんて関係ない。玲二が布団に入ってから、隣に潜り込んだ。


「一路、暑いから」

『夜中守ってあげたいんだ』

「なにか言ってる?」


 僕が話しかけていること自体はわかるみたいなんだけどな。つまり、もう一息ってことだ。


『玲二、僕が隣にいて、怖いものが来ても追い払うよ』

「隣にいたいのはわかるけど、暑いし狭いから寝苦しいんだよ。今日は自分の部屋に戻ってくれ」


 伝わったんだか伝わってないんだかわからない。

 だけど玲二の顔があんまりにも青白く見えるので、仕方なく自分の部屋に戻った。



『ねえ、今日玲二に話しかけたのは誰なの?』


 自分の部屋でごろごろしながら、居候の鳥たちに質問を投げかける。

 鳥専用の部屋は隣にあるけど、心に直接語り掛けられるから全然問題がない。


『ライだよ。俺も話しかけたけど』

『二人とも、人の姿だった?』

『ライはそうだったよな。俺は違うぜ』


 だけどどっちの声も聞こえなかった、らしい。

 思いつめた顔をしていたよと、ライは言う。


『心が張り詰めていて、それで聞こえなかったのかしら』

『リアは、お昼になにがあったのか見た?』

『見たわ。玲二はすごく怒っていた。些細な出来事に、今までに見たことのない顔で声を荒げたの』


 本人も言っていた。時々怒りが抑えられなくなるって。

 どういうきっかけでその状態になるのか、掴めないのが困ってしまう。


『一路、テレーゼを戻せないかしら。家族が急に増えて、得体のしれない力が入ってきて、それに家事までやらなきゃいけないなんて、玲二がかわいそうだもの』

『掃除なんて適当でいいのに』

『家に人が増えたから、散らかる速度がかなり変わったのよ』


 僕のせいなのかな、もしかして。

 僕はたくさん食べるし、考えてみたら鳥のごはんも用意しているもんな、玲二は。そうだよ。鳥なんかなぜか三倍になってるじゃないか。


『玲二の用意してくれる飯はウマイよな』

『おじいさま、ちょっと呑気すぎるんじゃないかしら?』

『若いモンは苦労した方がいいんだ。一路、お前ももう少し頑張ったらどうだ』


 ハールはこういう時だけ年寄りぶったことを言うんだよな。いつもは若いって言い張るくせに。


『ねえ、ライはいつまで家にいるの?』

『え? ああ、そうだな。そういえばそうだった。住処にもう戻っていいのかマスターに確認……したいけど』

『したいけど?』

『いや、俺はドジを踏んでばかりだし、言いつけを破って何度か外に出ているし』


 それに、あの龍は僕たちを嫌っている。

 なにか理由があるんだろうな。


『要するに怖いんだね』

『そういうことだ』


 あとは、リアが好きなんだろう。リアもおじいさんの言いつけを破って、ずっとここにとどまっている。ハールがいるから、大丈夫だろうけど。

 

 うちははぐれ者のたまり場になっちゃってるんだなあ。

 


 あの龍が狼を嫌う理由を知りたいと思って屋根の上にあがると、なんだか妙な気配がした。鼻先が不愉快なにおいを感じ取って、暗がりに潜んでいる者の正体を教えてくれる。


『なにやってんの、そんなところで』


 強めに警告をぶつけると、屋根の上に不気味な影が浮かび上がった。


『なにもしてないわ』

『嘘をつけ、人の家の屋根の上に隠れておいて』


 人でなしはニヤニヤと笑っているけど、僕に見つかって焦ってもいる。


『玲二にまたなにかしようとしてるんだろう』

『違う』

『あんなにひどい目にあわせておいて、信じてもらえると思ってるの?』

 

 人でなしの姿が揺れる。

 急にしおらしくうつむいて、ぼそりとこう漏らした。


『あれは、真夜がやった。私は関係ない』

『白状したな』


 なぜかこれには動じず、沙夜は僕にむかってにやりと笑った。


『とにかく、私はなにもしていない。もう害を為すような真似はしないの』

『なんで?』

『あんたみたいな犬ころには関係ない』


 こいつ、また言った。

 牙を剥いて威嚇すると、人でなしはあっという間に影に入り込んで姿を消してしまった。


 僕が犬ころなら、玲二だってそうじゃないか。

 なんなんだよ、まったく。


 こんなつまらない怒りのせいで本来の目的をすっかり忘れてしまって、しまったと思ったのは次の日の朝だった。

 僕の分の大きなお弁当はもう用意されていて、その隣にはお父さんの分も並んでいる。


「玲二のは?」

「弁当箱を忘れてきたんだ」


 そんなこと、玲二にもあるんだ。

 

「今日は先に行って」

「なんで?」

「いつきが待ってるから、一緒に行けば安心だろ」


 玲二はそれでいいのかな。

 僕が単純に知らないことについてはなんでも教えてくれるけど、心の中はちっとも答えてくれない。僕はそれがたまらなくさびしくて、玲二の着ているシャツの裾を指先でつまんだ。


「早く食べて、準備して」


 自分は全然食べてない。鳥のごはんを準備している場合じゃないのに。

 僕がいじけて離れずにいると、玲二は小さくため息をつくと、振り返ってこう話した。


「一路、お願いがあるんだけど聞いてくれる?」

「なに? なんでも言って」

「俺、本城になにかしちゃったかもしれない。様子がおかしくないか見ておいて」



 家の仕事にいそしむ玲二に、ちゃんと学校へ来るかどうか確認して、一人で家を出た。

 お父さんが出勤してもあと三羽も残っているから、なにか起きてもすぐに知らせてもらえる。

 だから、とんでもない出来事なんて起きないはずだ。

 あの時、玲二が捕まってしまった時みたいに、間に合わないなんて悲劇は起きないはずだから、大丈夫だ。


 春の生暖かい空気の中を歩いていく。

 ようやく見慣れたせまっ苦しい商店街を抜けて、人が大量に吸い込まれていく駅の改札前へたどり着くと、いつきが僕を見つけてぱっと笑顔を浮かべた。


「おはよう」


 そこで気が付いたみたいだ。

 僕が玲二じゃないって。


「一路くん、玲二くんはどうしたの?」

「ちょっとやることがあるみたいで」

「学校には来るのかな」

「うん」


 もし忙しいなら行く時間を遅らせてもいいんだけど、っていつきは言う。

 僕がうまく答えられなかったことをどう思ったのか、じゃあ行こうか、だって。


「一路くん、玲二くんは今日お弁当持ってきてるかな?」


 電車に揺られながら、僕はいつきをじっと見ていた。

 頭の中が玲二でいっぱいで、いつきを見ていると僕も幸せな気分になれる。


「お弁当の箱を忘れたって言ってた」

「昨日、返しそびれちゃったんだ。私が預かってたの。一路くんに渡せばよかったんだけどね」


 たまに、この風景を見ていた。


 去年の夏になる前、玲二の見ていたいつきはキラキラ輝いていた。

 こんなに可愛い女の子がいるんだなって、考えていたっけ。

 今更になってわかったのは、そのキラキラの理由が夏の日差しのせいなんかじゃなくて、玲二がいつきを大好きになっていたからなんだなってこと。

 いつきはいつもまっすぐで、心にはいっぱいの愛情を詰め込んでいる。

 こんなに可愛い大きな目でじいっと見つめられたら、感じ取れないはずがない。


「今日ね、そのお弁当箱持ってきたの。玲二くんに渡してもいいかな」

「うん」

「私には会いたくないかな」

「そんなわけない。玲二はいつきが大好き」

「そういう話、一路くんにするの?」


 言葉に詰まってしまった。

 直接は聞いてない。僕は勝手にのぞき見して、玲二の思いのかけらをたくさん拾ってきたけれど。


「玲二はあんまり言わない」


 だけど、それでもわかる。

 玲二の見ていた景色が美しくなったのは、いつきと出会ったから。

 褪せてなくなりかけていた色が急速に蘇って、輝き始めたのは間違いなく、いつきの力だ。あの時僕はようやく、本当にちゃんと頑張って、玲二を助けてあげなきゃいけないって考えた。


「それ、いつきが持って行って。玲二は絶対嬉しいから」

「うん、わかった。ありがとう一路くん」


 僕のぎこちない日本語で、どのくらい伝わったのかな。

 いつきはちょっとだけ首をかしげて、にっこり笑った。

 玲二が一番好きな仕草に、僕の心もほんのりと暖かくなった気がする。


 教室にたどり着いてちょっとしてから、いつきはお弁当を持って出て行ってしまった。

 クラスメイトが続々とやってきて、僕に声をかけてくれる。


「いっちーおはよう!」


 この一週間で僕の呼び名はすっかり「いっちー」で落ち着いていた。女の子たちはきゃあきゃあやかましくてうるさいけれど、いろんなお菓子をカバンの中にひそませていて、僕にわけてくれる。


「よ、一路。今日は一人?」

「いつきは玲二のところに行った」

「そっか。大丈夫なのか、あの二人は」

「大丈夫」


 良太郎がやってきて話していると、女の子が寄ってきてわあわあ僕に向かってなにかを言ってきた。


「なあに? なんて言ってる?」

「一路は今日の放課後ヒマかってさ」

「僕はヒマじゃない。結構忙しい」

「クラブ入ったんだっけ、結局」

「わからない。まだお菓子を食べてない」


 普通に話しているはずなのに、かわいいと言われてしまった。

 かわいいっていうのは、女の子を褒める言葉なんじゃないのかな?


「いっちーコレあげるよ」


 まだ名前を覚えていないクラスの女の子はカバンの中から真っ赤な箱を取り出して、その中に入っていた袋を僕にくれた。更に他の女の子も続いて、僕の机の上にお菓子の山を作っていく。


「みんなどうしてお菓子持ってるの?」

「やだもう、可愛いんだけどいっちー」


 玲二のカバンにはお菓子は入っていないし、入れていったらダメだって言われたんだけどな。

 良太郎が呆れたみたいな顔で笑っている。その向こうに、時間ぎりぎりになってやっと本城が姿を現した。

 

 表情はあんまりよくない。

 玲二はなにをしたのかな。わからないけど、もしも手ごたえみたいなものを感じているなら、力を扱う上ではいい兆しになると思う。



 僕がじいっと見つめていると、ため息をついていた本城が視線に気が付いて、ちょっと大げさなくらいに飛びのいて後ろの誰かの机を思いっきり押した。


「なんだ、一号かよ。びっくりさせないでくれよ!」


 一号ってなんだ。僕のことか?


「おはよう、本城」

「そうだよな、その色だと一号なんだよな。お前の弟最近怖いんだけどなんとかしてくれない?」


 やっぱり僕だった。玲二が二号になるのかな?


「本城が悪い。いつきは玲二が大好きなんだから、余計なことをしたらダメ」

「そんなのわからないだろ。心変わりだってあるかもしれないじゃないか」


 大勢がそばで見ているのに、本城の口調は荒い。

 なんだか怯えているような心の縮み方をしているけど、これが玲二の「なにかしたかも」なのかな。


「変わらない。玲二はいつきに一生一緒にいてって頼んだ」

「マジかよ。園田ちゃんはなんて言ったの?」

「いいよって。だから本城はもういつきにちょっかい出しても無駄」


 教室がざわざわとやかましくなっていく中、チャイムが鳴った。

 本城はぐったり、いつきは戻ってくるなり何人かに囲まれて、顔を真っ赤にしている。


「良太郎、もしかして言ったらいけなかった?」


 これまでになかった空気に慌てて問いかけたら、渋い顔でこう答えられてしまった。


「いや、俺が悪い。あんなこと聞いたのが間違いだったよ」


 最後ににやっと笑うと、良太郎は僕の肩をぽんぽんと叩いた。

 いつきもなんだか表情が暗いし、僕はもうライを責められないかもしれない。人間とのコミュニケーションは、難しい。

 

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